古巻視点

第33話  10月17日 僕は変な声を出してしまいました。

「投票の結果、今回作るのは常磐の文字に決まりました。明日からは六つのグループに分かれて漢字の各部分を作ってもらうことになるのでよろしくお願いします」 


今日の文化祭準備は作る内容を決めて終わることになった。

いつもならここで帰宅するはずなのだが、珍しく僕は教室に残っていた。理由としては、

今日が第一回目となる文化祭実行委員の委員会となっていたから。


「お待たせしました。では、行きますか」


「はい」





実行委員の集まるクラスに入るともうほとんどのクラスが集まっていた。

そして数分後、全クラスが揃ったみたいで代表らしき人物が前の出てきて話し始めました。


「よし。みんな集まったみたいだね。これから第一回目の実行委員を始める」





最初に行われた話し合いは、各クラスの出し物についての発表。一年生から順に何をするのか発表をすることになった。

一年生の場合は展示ということもあり、クラスのかぶりが許されている。しかし、二年生からは出し物がかぶり次第、その場でプレゼンを行い、どちらか決めないといけないらしい。


もちろん二年生も三年生もかぶったクラスがいたためその度に5分程度のプレゼンを聞かされ、投票をさせられた。


全てのクラスの出し物が決まった頃には、1時間弱経っており外もすっかり暗くなっていた。



次の話し合いは、文化祭当日に見回りをするクラスの割り当て。


文化祭は11月13日から14日までの2日間となっていて、見回りはどちらか1日の数時間だけとなっている。

僕からしたら凪と一緒に文化祭を巡るので、1日見回りでもいいのだが……

そんなことできるはずもなく、僕たちは1日目の13時から15時まで見回りをすることに決まった。



最後の話し合いは、文化祭までの準備期間で注意することなどを伝えられ、その日の委員会は終了となった。



委員会が終わった僕たちは、初めて学校から一緒に帰宅することに。


「長かったね……」


「私は慣れているので長いとは感じませんでしたが……それよりも途中翔斗くん半分寝てましたよね?私それみて笑いそうになったのですが…。やめてください」


途中、夢の世界に行きそうになったところを凪に見られていたみたいで、凪から少し笑われながら言われてしまった。


「明日から本格的にやり始めるけど、僕たちは見てるだけだよね?」


「そうなりますね。全部のグループに指示を出さないといけないので」


「まーでもやるからにはちゃんと作りたいよね」


「はい!やるからにはしっかりやりたいです!」


やっぱりこの間よりも凪の距離が近い気がした。

そう思う理由としては前よりも凪から漂ういい匂いが強いから。こんなこと絶対凪には言えないのだが、僕は凪の匂いがとても好きだった。それがシャンプーなのか、柔軟剤なのかはわからないのだが……


2人で電車に乗り最寄りの駅に着いた時、急に凪がモジモジし始めた。最近わかってきた事なのだが、凪がこう言う仕草をする時は僕に何かしらアクションを起こす時なのだ。今回はどんなことをやって来るのだろうと思っていると……


「あの……翔斗くん」


ほら来た!僕の予想は合っていた。

少し嬉しく思っていると……


「いやじゃなかったら文化祭の時私と一緒に図書館でラノベを読みませんか??」


「ふぇ??」


予想を遥かに超える凪の提案に、


    僕は変な声を出してしまいました。


_________________________________________

33話読んで頂きありがとうございます。


また凪ちゃんは何を言っているのか、、、

見つかったらどうするつもりなんでしょうね。

(まー来ないように私から手を回して置きますが・・・)


レビュー、小説のフォロー、応援など沢山の方々からしていただきとても励みになっております。これからもよろしくお願いします。


私思うんですよ。この作品の名前をいう時長いなーって笑

何か良い略称ないでしょうか。ほんとになんでも良いです。町でナンパしたから町ナンとかでも良いですし、、、兎に角何か案がある人、コメントください、、お待ちしております。


他にも誤字脱字、感想などのコメントどんどん送ってください。すぐに返信します!


ここまで毎回見てくれてる人いるのかなって最近思うんですが、私は描き続けます。だってあとがき楽しいから。















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る