古巻視点

第31話  10月15日 僕の案が採用されることを祈ります。

僕たちの学校では文化祭開催まで1ヶ月を切ると、5時間目、6時間目が全て文化祭準備期間に充てられるようになっていた。


文化祭までは1ヶ月を切っていることもあり、

今日から僕たちも文化祭準備に取り掛かろうとしていたのだが……


「決まりませんね……」


「そうですね……決まりませんね」


僕たちは中々出し物が決まらず、困っていた。


常磐高校の文化祭は、1年生は展示物、2年生は食べ物以外の出し物、3年生は食べ物、と言う風に出し物が決められていて、1年生の文化祭はそこまで盛り上がることがないのだ……


「どうします?なぎ……朝露さん」


「んーそうですね……もう私たちでいくつか案を出して選んで貰うでいいんじゃないでしょうか?」


「そうですね。僕もその方がいいと思います」


僕たちは2人がいくつか案を考えてくる、と言うことで今回の話し合いは終わることになりました。




僕たちは放課後、2人の最寄り駅にあるファミレスに来ていました。


「さて、考えますか翔斗くん」


「そうだね。凪」


僕たちはスマホを使って展示物を何にするか、調べ始めました。


結果2人から出た案は四つ


一つ、モザイクアート


二つ、段ボールアート


三つ、書道


四つ、華道


上の二つが僕で、下の二つが凪。

こう言うところは似ていないみたいだ……

いや、もしかしたら凪にとっての芸術はそっちなのかも、と僕は思った。


「じゃーこの四つを提案するってことで行こう」


「そうですね。やっぱり翔斗くんとだけならすぐに決まりましたね……」


「確かに……あ、凪に質問なんだけど、」


「はい」


「実際、書道と華道どちらかになったら何するの??」


「書道はクラス全員が1人一枚好きな言葉や自分なりに考えた今年の漢字を書いて貰おうかと。

華道は難しいと思うので、私と翔斗くんで、華道で使う植物を用意して好きにやってもらい、華道の経験がある者で最後の手を加えるでいいかなと思っています。ちなみに私は経験あるのでできます」


「なるほど……凪は華道もできるんだね」


「逆に翔斗くんはどうするつもりなんですか?」


「モザイクアートは写真を使って、何か絵を作ろうかなって思ってて、段ボールアートは大きな物を段ボールを繋げたりして作れればなって感じなんだよね」


「じゃーもし翔斗くんのやつが選ばれたら、何を作るのかも考えなきゃですね」


「そうなっちゃうね……ごめんね」


「いや、また……2人で……出かけられますので嬉しいです……」


「そう……だね」


お互い顔を赤くしながら、

僕の案が通った時はもう一度2人で話し合うことになりました。


案を出してくれた、凪には申し訳ないと思いますが、僕は……



凪と出かけたいので、

   

   僕の案が採用されることを祈ります。


___________________________________________

31話読んで頂きありがとうございます!


今日は私の事情で少ない文字になります。

すいません、、

文化祭、1年生は展示物のみ、、結構辛いですよね。もう少しどうにかならなかったのかね、、

まー書いてるの私なんですけど笑


総合PVが4万を超えたこと、1日で初めて5000PVを超えたことほんとに嬉しいです。

読んでくれている皆様には感謝でいっぱいです。

これからもよろしくお願いいたします。


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