古巻視点
第23話 10月12日 これはラノベでは絶対に見られないイベントだな。
僕と朝露さんはあのおススメ会の後、お蕎麦屋さんに来ていた。
お店に入り席に着いた時、朝露さんの目がとても
輝いているのが僕にはわかった。
僕の予想では多分、友達とご飯を食べに行くのが初めてだからとかそう言う理由だろうと思う。
いつも学校ではしっかりしている朝露さんを見ているからこそ、この少し幼い感じにギャップを感じ可愛く思えるのだろうなと僕は思った。
そんなことしなくても可愛いと僕は自分にツッコミを入れるが結論どちらもとても可愛いのだ。
それでも僕の中では、花と付き合っていた時みたいな好きと言う気持ちではなく、こう言ったお出かけをしたり、趣味のお話をしたりする関係を大切にしたいと思う気持ちの方がなんだかしっくり来る気がしていた。
そんなことを考えていると、朝露さんがどうしたらいいかわからないと言うように可愛い目線をこちらに向けていたので、メニューを開いて渡してあげた。
「朝露さん何食べますか??」
すると、
朝露さんは何かを悩んでいたみたいですが、意を決したかのように質問してきました。
「あ、あの古巻くんは何にされるんですか??」
そこで僕はわかってしまった。朝露さんが食べたいのはあるはずなのに、緊張とか何やらで僕と同じにしてしまおうと考えたことを。
でも、僕は嫌だった。せっかく初めて友達と食べに行くなら後悔をして欲しくなかったから。
だから、僕からうまく言い出せるようにしてあげるべきだと。
だから……
「んー僕はこの時期だけど、冷たい蕎麦が食べたいなって思ってるんですよね。朝露さんはどっちがいいですか?冷たいの?暖かいの?」
僕が質問すると
「私は少し寒かったので、暖かい蕎麦にしますね!あとトッピングで海老天ぷらとかき揚げ入れます!」
すぐに朝露さんは答えてくれました。それもとても笑顔で。
先程の言葉を僕は訂正します。
僕は朝露さんの笑顔だけは花と付き合っていた時よりも、いやそんなの霞んでしまうぐらい大好きです。
そしてお互い注文した料理が来たのでいただきますをお互いに言い、食べ始めました。
そしてなぜか朝露さんがずっと僕のざる蕎麦を見つめていた。それはほんとにずっと。だから僕もつい聞いてしまった。だって朝露さんがそう言う顔をしていたから。
「よかったら一口食べますか?」
聞いたのはよかったんだ僕。
だけど、なぜ僕はアーンをしようとしているのか……
まさか自分からあのご定番であるラノベのイベントを引き起こすとは思っていなかった僕は顔がとても熱くなって行くのを感じた。
そして何度も謝ったのだった。
お互いに謝り倒した後僕はアーンの形をしないで、一口入りますかと聞き、油断していたからか箸を一緒に突き出してしまったのである。
朝露さんも油断していたのだろう普通に受け取り食べてしまった。そう僕の箸で……
「「あ、、、」」
重なる2人の声
僕は思った。
これはラノベでは
絶対に見られないイベントだなっと。
……この後僕は知らない。
まさか、朝露さんの前で
久しぶりにこの技を
使うことになることを。
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23話読んで頂きありがとうございます。
少し急いで書いたので話自体が急いでしまっているのですが、最近1話ずつしか更新できてなかったので、どうしても2話更新したかったんです、、、許してください。
それと報告です。この作品はカクヨムコンテストに応募している作品です。ですので、もしかしたら、応募締め切り間近になったらあとがきを一時的ではありますが消す可能性があります。その場合、全てコピーをとりコンテスト終了後また出させてもらおうと考えておりますのでよろしくお願いします。
多分やらなくても行けると思いますが、、
誤字脱字、感想、ご指摘などのコメントお待ちしております。
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