彼女に浮気をされた挙句振られたので、町でナンパをしたところ学校一の美少女でした。
まき さとる
一章 10月2日〜12月31日
古巻視点
第1話 10月2日 浮気された挙句、振られました。
僕の名前は
私立
顔は普通な方だと思っている。
頭もそこまでいいとは言えないし、スポーツもするのは嫌だとは思わないけど、進んでするかと言われたらしない。
趣味は漫画やライトノベルを読んだりすること。これだけ聞いたら陰キャだと思われがちだが実際そうではない。友達もいるし、嫌われてもいないと思う。
そんな僕には中学一年生からお付き合いしている彼女がいる。
正直周りからみて可愛いかと言われたらそうではないかもしれない。
だけど、僕からしてみたら可愛いし、逆にみんなが可愛いと思わなければ他の人に振り向くこともないので好都合だ。
中学の友達からは「お前ならもっといい子いるだろう」とか言われたこともあったけど。「僕なんかに振り向く子なんて花ぐらいだよ」と伝えていた。
中学を卒業して、花とは同じ高校に入学することができた。
その頃には、普通に高校生活を送り一緒の大学へ通う。
そして社会人になったら花と結婚するんだと僕は疑いもせずに日々の生活を送っていた。
高校一年の10月2日
花とは4年目になる記念日を祝っていた。
「おめでとう花!これからもよろしくね!」
笑顔で告げる僕
「うん……こちらこそよろしく」
あまりはっきりとしない答えに恥ずかしがっているのかと思った。
「ごめんトイレ行ってくる」
そのまま逃げるように、花はトイレに向かった。
ちなみにここは花の家。僕の家からは結構離れていて電車で30分くらいの距離だ。
花のことを待っていると、置いていった花の携帯から1件の通知が来た音が鳴った。
なんとなくでその携帯を覗くと、、
『花この間はありがとな。やっぱり俺、花のことが好きだ。絶対今の彼氏より幸せにするからさ、別れて俺と付き合おうぜ』
「ウソ……だろ……」
頭が真っ白になってしまった。
あの花が??
なぜ??
僕は浮気されてた???
色々な感情が湧き上がってくる。
そのタイミングで花がトイレから帰ってきた。
「ごめん、ごめ……んって何してるの翔斗」
僕が花の携帯を持っていることに気づいた花は、慌てて携帯を僕から取り返す。
携帯の通知を確認した花は一気に顔が青ざめて言った。
「……見ちゃったの?」
僕に聞いてくる花の顔は今までで、見たことがないほど感情がこもっていない顔をしていた。
「うん、見た……。勝手に見たことは謝るよ、ごめん。それで、その内容なんだけど本当なの?それって浮気ってことでいいの?」
勝手に見たことは謝罪した上で、怒りを抑えつつ丁寧に質問する。
「うん………………ごめん、私もう翔斗のこと好きじゃないの。今は彼のことの方が好きで……」
泣きそうな顔をしながら話す花を見て、泣きたいのはこっちだと思った。
「それはいつから?」
平然を装い質問する。
「……半年……前から」
とてもがっかりした。
半年前はプチ旅行で隣の県まで日帰り温泉に行った時だったのを思い出したから。
「そっか……」
言葉が出ない。
僕だけが一方的に好きだったのか、今まで好きと言ってくれてたのは嘘だったのか、など色々な考えが浮かび上がる。
「翔斗、私はもう翔斗のことは好きじゃない。今は彼の方が好きなの。だからもう別れてほしい」
僕は今日付き合っていた彼女に浮気をされた挙句、振られました。
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1話読んでいただきありがとうございます。
ゆっくり投稿していくつもりですのでよろしくお願いいたします。
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