太宰府へ

去年の今頃

入試休みだかで学校が閉校した

受験生じゃなければ楽しい日だ


まあ、自分もそうではないが楽しめた

去年、福岡人たるものと思い立ち、

太宰府天満宮へ

高校受験ぶりに


そこでふと、

大阪教育大に合格して上京したい

と言っていたダチのことを思い出した


自分よりも共通の点が低かったのに

もっと上の学校を目指していた

しかし、見るに耐えないと思っていた


中学にも高校にもポシャり

山中の自称進学校の私立高に通って

受験勉強に付き合わされ閉塞感に苛まれた

自分の愛しいもと中


そんな難しい所やめて、

東大行こう、そう何度も口にしかけたけれど



でも、

手を合わせて

礼をしたとき、


受かって欲しい


そう思えた


ミステリというなかれの

「僕、おごりたくなったんです」

と同じように


自分に驚いた

もしかしたら、

この表現と驚きが伝わらない人はいるだろうけど

自分は情愛が持てた、と思えた



結果は怠惰な僕には神罰が下り、

彼は無事に上京して今に至る


でも、それでも得たものの方が大きい

むしろ、逆だったら……

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