福岡アイランドシティ(詩篇)

一盃口

待ち人

さわやかな失恋ソングなんて歌わない

楽しく歌うなんてね

自分はもっと思い詰めたい


空疎な言葉、それではこの海は越えられない

たといどんな言葉でも越えられない


ここで恨ませてください

楽しい思い出はあったけれど、

あなたと笑い合うことはできなかったでしょう

地獄にも釜山にもあなたはいない

東に背を向けて

あのアメリカに伝わるかな



あなたはこの国を想って泣きますか

でもあなたならできる

私のもとに帰ってきてはくれない


ごめんないね、私はあなたを励ませないの

そして見向きもしないでしょう?


ここで恨ませて下さい

あと何年間会えませんか

そしてあの子と結ばれるのでしょう?

私はあなたに花嫁を見せつけられる

呼ばないでください

アメリカにいるあなたにはきっと伝わらない


……それでも、私はあなたに会いたい














補:なんか法則性に気づいたと思います。昭和の竹内まりやの『シングルアゲイン』とかそういうのを作りたいと思って書いてみました。誰か当時の雰囲気の伴奏つけてくれたら……激アツです。シティポップじゃなくて、松本隆とか後藤次利とかそういうサウンドですね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る