三時間目

休み時間の後、三時間目のチャイム。


宇宙人がひゅわあーっと浮かんで黒板の前に立ちます。


イヌが号令をします。


「お願いしますワン」


「ツギ ノ ジカン ハ タイイク デス。 シカシ サキ ニ オハナシ シマショウ」


その言葉に喜んでいる生徒とガックリしている生徒と様々です。


「ハシッタリ トンダリ ガ ニガテナ モノ モ イマス。 キガルニ タノシメル ゲーム ヨウイ シマシタ」


それから、みんなで校庭に行けば、うんてい、ターザンロープ、トランポリン、坂登り、トンネル、飛び石、その周りでランニング、かかとあげができる、アスレチックエリアがありました。


「うわー!すごい」と男の子が両手を上げ飛び跳ねます。


「こんなの難しいよ」とビクビクする少女。


「今できるかな」と頭をかくお姉さん。


「うげー絶対無理」とガックリする少年。


「デハ ゲーム ノ セツメイ シマス」


宇宙人は運動ビンゴの説明をしました。


ルールは簡単。


二つもしくは三つのアスレチックをやって、ビンゴを完成させよう。


ゆっくりやっても大丈夫。


できることをやってみよう。


苦手なら自分がなんでもできるヒーローだと思いましょう!


「よいしょ、よいしょ」


おじいさんはウォーキング一周とかかと上げ十回をしています。


「やっほー!」


男の子がターザンロープで上から降りてきました。


「久しぶりに動くと大変だわ」


お姉さんはさかのぼりを頑張って登ります。


「イエーイ」


イヌは楽しい楽しい楽しいと飛び石を進みます。


「どうしよう」


女の子はビクビクとアスレチックの前で立ち止まります。


「ドウシタノデスカ」


先生の宇宙人が女の子の元へやってきます。


「あの、私運動が苦手なの」


「ソウデスカ。デハ、アナタ ガ スキナ コト ナンデスカ?」


「おままごとかな」


「モシモ イエ ガ フワフワ ダッタラ ト オモッテ オソウジ オネガイシマス」


「ええっ!?」


女の子は宇宙人の言葉にびっくりしました。


「ママ オソウジ オテツダイ スルヨ」


「アハハ、 じゃあ、ママはこっちからお掃除するから反対側からお願いね」


「ハーイ」


宇宙人はそう言って、トランポリンを反時計回りで回って、掃除の真似事をしています。


それを見た女の子は笑顔になりトランポリンの上で、掃除の真似を始めます。


そしたら、あっという間にトランポリンを一周することができました。


「わーいトランポリン一周できた!」


女の子は嬉しくて飛び跳ねます。


「オメデトウゴザイマス ジブン ガ デキル コト スレバ イイノデス」


宇宙人は優しく言いました。


全員がビンゴを成功する頃に三時間目終了のチャイムがなります。

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