第11話

【既婚者は六人中、僕とメンバーの女性二人ですよ、既婚だけ独身だけのグルチャにするとメンバーが集まりにくい時もあるので、そうしています。

理絵さんは独身ですか?

写真は女性は特に不安もあると思うので加工があまり激しくないものであればOKですよ!

付き合うことになって実際会った時に、あれ・・・ってならない程度のものでお願いします(笑)】



なるほど。

知ってか知らずか文面の最後に付けられた(笑)が私の緊張を解きほぐしてくれた。



今日、今すぐにでもグルチャに参加したかったけれど、すでにお風呂に入り完全にスッピンになってしまったから写真を撮れるのは早くて明日だ。



残念だけれど優斗さんにはメッセージでそのように伝えよう。

明日の楽しみが出来たと思う事にしよう。



【そうなんですね。

はい、私は独身です。

承知しました(笑)

写真は撮らないとないので明日撮ってからまたメッセージしますね】



優斗さんにメッセージを送ると私は、淡いピンクのチェック柄の掛け布団を顎の下まで引き上げ、高鳴る胸の鼓動を抑えるように、そっと目を閉じた。



けれどすぐに眠れるはずもない。

かと言って今からメイクをして自撮りをしていたのでは何時になるか分かったもんじゃない。

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