第102話 相手はOOデレ

カフェにてサーシャさんが救いを求めてくれた

詳しい話を聞くにあたって他の人に聞かれない場所に移動することにした

カフェでの会計を済ませて移動を開始する

「お、弟くん 飲み物代払ってくれてありがとう あと嫌な態度とってごめんなさい」

歩きながらサーシャさんが謝罪してきた

「いえいえ、サーシャさんにはまだまだ借りがありますからね あとサーシャさんの本音が聞けて、頼ってもらえて嬉しかったです」

そう言うとサーシャさんが少し顔を赤くした後、微笑んだ

サーシャさんが少しでも元気を取り戻したみたいで良かった

俺達はカラオケ店にやってきた

部屋を決めドリンクバーのドリンクを取ってから部屋に入り席に座る

サーシャさんはドリンクを少し飲んでから話し始めた

「事の始まりはアカツキさんとコラボをした次の日から始まったの」

そう言ってサーシャさんはスマホの画面を俺に見せてきた

Lineのチャット画面が表示されていた

なになに?

俺は送られてきていた内容を読み上げる

「おはよう 今何してるかな? 食事行こうよ おやすみ」

恋人のチャットかな?

「あんまりにもしつこいから一度食事をしたの それからのチャットがこれなんだけど」

サーシャさんがチャット画面を下の方にスライドさせると信じられない内容

のチャットが表示された

「次はいつ会えるかな? 会いたい どうして返信くれないの? 俺はこんなに君の事が好きなのに」

ヤンデレですよこの人!?

「最近のチャットがこれ」

そう言ってサーシャさんがさらに下のチャットを見せてきた

「ねえそろそろ付き合おうよ ちなみに断ったらVライバーに迷惑をかける事になるかもしれないよ? 俺の父親がVダンの社長なのはこの前教えたよね? どうかな? 付き合ってくれるよね?」

完全に脅しじゃないか…

「それから怖くて何も返信してないの…」

体を震わせて話すサーシャさん

「思い出させてしまってすいません、もういいですよ 1日でも早く解決したいですよね… そうだ、今日の夜に アカツキさんを呼び出しましょう!」

俺の提案を聞き目を見開くサーシャさん

「よ、呼び出すなんて怖いよ 凶器とな持ってくるかも」

「その時は俺が体を張って守ります

それにこっちにも秘策がありますので大丈夫です!俺は女装してサーシャさんの横に居て守ります!こんな日々、終わらせたいんですよね?」

「終わらせたい…」

俺の問い掛けに即答するサーシャさん

「今日の夜に決着をつけましょう

サーシャさんの放送を待っているリスナーさん達の為にも」

「弟くん… 分かった 君を信じる」

俺達は手を交わしてからアカツキを呼び出す為のメッセージを考え、送ってもらい返信が来たのを確認してカラオケ店を出た

「17時半くらいにウチに来て下さい

一緒に目的地まで行きましょう」

「う、うん 弟くん、よろしくね」

上目遣いでお願いされた

「任せてください」

サーシャさんと別れて色々と準備を始めた


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