第30話 3人目来る

「みんな3人目が来てくれたよ!」

通話が来た事をリスナーに伝える

よっしゃー 次はサーシャか!? 

なんだかんだで豪華メンバー来てるよな!

リスナーも一緒になって喜んでいる

「みんな、出るよ! もしもし?」

応答ボタンを押して通話を繋げる

「チャンネル登録者数50万人おめでとう!タルル! 面白い凸待ちしてるって聞いてお祝いに来た! 元気系Vtuberのサーシャだよー」

サーシャさんも来てくれた

サーシャさん対策は親友である雫姉に教えてもらってある

「サーシャ来てくれてありがとう!

サーシャの声はいつも私に元気をくれているよ サーシャにはこれからも近くにいて欲しい」

「いて欲しいじゃなくて近くにいろって命令くらいして欲しいな」

さすがサーシャさん全く照れていない

「そうだね、これからは片時もそばを離れるな!」

「うん!離れろって言われても離れてあげないから!」

こうなったら雫姉に教えてもらった方法を試してみようかな

「そういえばさ、この前のデートの時言おうと思って言えなかったことがあるんだけどね」

「カラオケ行った時だよね? 何?」

「あの時のサーシャが可愛すぎて見惚れてしまったって伝え忘れていたなって 私好みの服装だったしまたあの服を着てデートしてね」

「か、かわ!? 見惚れたって私に? そんな嘘でしょ!?」

「嘘なんてつかないよ、サーシャは可愛い!」

雫姉が言うにはサーシャさんはコメントなどでは照れないけど実際話をしている時に褒め倒すと照れるらしい

「や、やめて あの服着るたびに今日の事を思い出しちゃう もうあれ着ないよ!」

「着ないの? あんなに可愛いのに勿体ないよ!」

「だって恥ずかしいんだもん! そんなに服装を褒められた事なくって///」

ついに照れてくれた

そんなサーシャさんを目の当たりにしてリスナー達がコメントする

こんなサーシャ見た事ない

サーシャが照れた!

可愛いなサーシャ

「服装だけじゃないよ サーシャ自身可愛いんだよ!」

「わ、わかったからもう許して…」

「そっか、なら今日はもう言わないよ今日来てくれたサーシャの願いを1つ叶えてあげたいんだけどなんか要望はある?」

流石に3連続で告白はないよな?

もう考えられないよ?

「え?いいの?じゃあ仕返しにねー

私に今告白して!」

みんなチャットかなんかで繋がってない?

3人連続とかありえないでしょ!

「少し時間を…」

「ダメ!今すぐだよ!3 2 1 どうぞ」

「さ、サーシャ!好き!付き合って」

考える時間ももらえずストレートに言うしかなかった

「ごめんなさい 私は今は誰とも付き合う気はないんだー じゃあね、バイバイ」

そして切られる通話

リスナーからは笑いの嵐

え…この状況どうすんの?

もう他に来る人いないよ?

凸待ち配信終了時間まで残り30分

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る