第19話 演技勝負

「このアイテム誰に使おうかな〜」

ゲームは中盤に差し掛かっていた

順位は1位マナさん 2位タルル 3位ナユタさん 4位CPU となっていて、現在マナさんのターンでコインを奪うことのできるアイテムを使おうとしている状況

「マナ、ここは勿論タルルちゃんに使うよね?」

タルルとナユタさんは僅差のため、ここでアイテムを使われると罰ゲームに繋がる

「マナさん、私にチャンスを下さい」

そうマナさんに言うと

「タルルちゃん、そのセリフを待ってたわ! これから2人にはお題を出すからそのお題に則ってリスナーさんに愛を叫んでね それを聞いてから誰に使うか決めます!」

その発言にリスナー達は大喜び

「え、私も!?」

ナユタさんが叫ぶ

「ナユたん頑張れー まずはナユたんから! お姉さんキャラでどうぞ!」

「お、お姉さんキャラ!? ええっと、い、いきます みんないつも支えてくれてありがと、これからは私が支えるからいつでも甘えてね」

普段のナユタさんとのギャップが凄くリスナーが荒ぶる

「いい感じナユたん! じゃあ次は

タルルちゃんね!」

「お手柔らかにお願いします…」

「タルルちゃんはツンデレでよろしく!」

ツンデレ…

俺は頭を回転させてセリフを考える

「ツンデレいきます!」

そういってからセリフを言う

「あんた達まだいたの?いつも私の放送なんて見に来てよく飽きないわね え? 他の放送へ行く? あっそ、勝手にしなさいよ! 別にあんた達がいなくたって… え?やっぱ行かない?

ふん…あ、ありがと///」

顔を赤くして呟く

「タルルちゃんのツンデレ可愛すぎて辛い」

「タルルちゃん…恐ろしい子」

悶えるナユタさんとマナさん

そして画面が見えなくなるほどのコメント

「見てよこのコメントの数、これは

タルルちゃんの勝ち!」

「あんな可愛いツンデレ見れたなら負けでいいです」

「みんなありがとー、上手くできたみたいでよかったです」

なんとか危機を脱しゲームは終盤へと進むのだった

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