第8話 大人気Vtuberとの通話

現在20時50分、サーシャさんに凸する時間が近づいていた

今のところリスナーには何も伝えてないのでゲームを止めて伝える

「みんな、この後55分からサーシャさんのコラボ募集の凸待ちに凸するからゲームは一旦止めるね!」

リスナーからは !? マジ!? 

タルルとサーシャのコラボとかやば!

「私みたいな新人Vtuberが恐れ多いんだけど、色々挑戦してみたくて! みんな、応援してくれる?」

頑張れ! マジ応援してる! タルルとサーシャのコラボの為に頑張ってくれ!

みんなに応援してもらいサーシャさんの枠を覗いてみた

多くの人から凸を貰ったらしく画面には多くのVtuberのアイコンが表示されている

今はサーシャさんが一人で雑談していたので凸することにした

「うん? あ! みんな!最後に私が気になってた人から凸が来たよ!」

雑談中のサーシャさんが凸に気が付いてくれる

サーシャさんの言葉を聞きリスナーが騒ぎ出す

気になる誰!?とコメントが溢れる

「それは、声を聞いてからのお楽しみ♪」

やめて、そんなにハードル上げないで

新人Vtuberには荷が重すぎる状況になってしまった

「もしもし」

サーシャさんの可愛い声がイヤホンから聞こえる

「も、もしもし」

サーシャさんの声に圧倒されて声が小さくなってしまった

こちらの声を聞いた瞬間気が付いたリスナーもいるみたいでタルル!?というコメントがちらほら流れる

「わからない人もいるかもなので自己紹介をしてください!」

サーシャさんが満遍の笑みを浮かべながら問う

「サーシャさん、リスナーの皆さん初めまして!私は新しくVtuberの仲間入りしました、立花ルルと申します! お気軽にタルルとお呼びください!」

「タルルちゃん、よろしくね! 実は私、生放送がない時はタルルちゃんの放送見に行ってるんだ!」

自己紹介を済ませるとサーシャさんが驚きの言葉をくれた

「え!?そうなんですか!?」

「うん!歌を聴いた時なんて感動しちゃったよ、歌上手なんだね!」

「聴いてくれてたんですか!? 嬉しいなー 歌には自信があるんですよ」

(一人カラオケ、無駄じゃなかった)

「コラボで歌枠とかもアリかも!」

サーシャさんが両手を合わせて提案してきた

「面白そうですね!デュエットとかできたら嬉しいです」

「やろやろ!詳しくは後日連絡するね!」

「はい!サーシャさんとお話しできて嬉しかったです!これから、よろしくお願いします!」

「うん!よろしくね〜 タルルちゃんとはプライベートでも仲良くできたらいいなー」

「そうなれたら嬉しいなー、ではサーシャさん、さようなら!」

「うん!また話そうね!」

コラボ宣伝もできたし良い時間なので通話を終えた

「ということでサーシャさんとのコラボが決まりました! ゲームを再開するね!」

自分の放送に戻りリスナーに報告してゲーム枠を続けるのだった

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