第2話 Vtuberになったきっかけ

陰キャ大学生が何故バーチャルユーチューバーになったのか、その理由は簡単だ

「瑠夏、私 Vtuber卒業するからこの器具使ってVtuberやってみない?」

姉、橘花 雫の突然の言葉に俺、橘花瑠夏は言葉を失った

俺の姉は登録者数1000万超えの大人気Vtuberだったのだ

「私がVtuberになったのは瑠夏の学費の為だった 両親がいない私達には稼ぐにはこれしかなかった 瑠夏はもうすぐ大学生だし、そろそろ潮時かなって」

俺たちの両親は交通事故で亡くなった

両親の遺産はあるが姉はそれを使わず自分が全て稼ぐと言い出してVtuberになった、姉は明るい性格で口は上手くすぐに人気が出た

「雫姉…今まで苦労かけてごめんね」

「ううん、今まで私がVtuber続けて来れたのは瑠夏が支えてくれたからだよ 私も来年には社会人だし、就活頑張らなきゃ!」

雫姉は首を横に振り長い黒髪揺らした後拳2つを胸の前で強く握った

「瑠夏なら人気Vtuberになれる気がするのよね」

「いやいや、何を根拠に」

「んー、私の勘? それに瑠夏、Vtuberに興味あるでしょ? 今まで何もさせてあげられなかったし、好きな事やってみようよ」

間近に人気Vtuberが居て興味をもたらいわけがない

「でも… こんな冴えないし話もつまらない俺ができるわけ…」

やりたいだけで上手くいく世界じゃない

「大丈夫、大丈夫 声は変えれるし、瑠夏さえ良ければ全部私に任せて!」

雫姉は自分の胸を強く叩いた

心強い、俺には大人気Vtuberだった雫姉が付いている

「…やってみたい」

今まで我慢してきた自分のやりたいこと

「うん!お姉ちゃんに任せて!」

これが人気Vtuberタルルの誕生した瞬間だった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る