一神教の異世界で多神教を布教するって難しくないですか

@yakiomusubi

プロローグ

「たのむ 出てくれ たのむ...」


俺は今 世界中で大人気のソシャゲ 海娘のソシャゲを引いている。


このガチャは最高レアである星5の確率1パーセントという何ともいえない確率のガチャだ。


今回狙っているのは、ピックアップ中のチョウチンアンコウというキャラだが、このガチャには天井が無く現在7万円を投資しているところだ 出ても出なくても貯金はゼロになることは変わらないのだが キャラが出ないと出るのでは全然違うのだっとここまでの間に残り10連になってしまった...


絶望だ 頼みます 神様なんでもしますから キャラをどうかお願いします お願いします お願いします お願いします お願いします なんでもします お願いしますと言いながら画面を押すと星5の演出が起き、狙ったキャラが出た...


「チョウチンアンコウちゃんキターーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


良かった これであんだけの投資が報われた。


「では我が頼みを聞いてもらうぞ」


と喜ぶと同時におれは謎の空間に飛ばされていた。


見渡す限りに真っ白い空間 そこにいかにも神と言わんばかりの老人が豪華な椅子に座っていた


まだ頭が追いつかないが 質問をしてみた。


あの ここはどこですか?


「あーー ここはわしのような神がいる空間だ」


「なぜ俺はここに...」


「なぜって ...頼みを聞いてもらうために呼び出したのだ」


「えーと なんで俺を..」


「神様 願いを叶えてくれたらなんでもしますって言っていたじゃろ 願いを叶えてやったから頼みを聞いてもらうぞ」


「えっ いや あれは冗談で」


「冗談でもお主は神になんでもしますといったのだ 今更取り消しは聞かん 神罰を受けたいか 」


神罰はまずい ここは大人しく聞かせてもらおう


「なんでもないです 頼みをどうぞ」


「話が早くて助かる 千里日鶴 お主には我らの信仰心を高めてもらいたい」


「あの 言いずらいのですが あなたさまは何教の神様でおらさられるのですか?」


「リアギシ教だ と言ってもお主の世界の神ではなく 他の世界で信仰されていた 宗教である

その世界ではニストラ教という一神教が300年ほど前から流行り初めた結果、わしを主神とするリアギシ教は弾圧され、いまや信仰を行うものは極一部で、力も弱まってしまった。」


「はぁ...」


「はぁではない お主にはその世界に行って布教を行うのだ 断ってもいいが その場合分かってるよな」


これ 断ったらヤバいやつだ


「あのー 別にその世界にいくのはやぶさかでも無いのですが 何かチートっぽい能力とか 最強の力が秘められたアイテムとかってくれたりしますか?」


「そんなものはない」


「またまたご冗談を」


「いや ないぞ 」


「え..」


それはまずい チート能力やアイテム無しで俺が異世界に行ったところで野垂れ死ぬだけだ


「だがお主が行く世界でわしの宗教の信仰心が高まったら少しずつ能力を与えてやろう」


良かった 流石に何かは貰わなければ


「その世界で信仰心が高まれば能力をもらえると..」


「そういうことだ 長々と話してわしも疲れた とりあえず善は急げだ 行ってこい」


神を名乗るじいさんは言葉と共にいきなり俺に向けて手を広げ、その動作と共に俺の体が光始める。


「って まだ聞きたいことがぁーーーー」


「頑張るんだぞーーー ワシらの未来はお前にかかっておるからなーー〜」


飛ばされる前に神の声が聞こえる


こんなことなら願わなければ良かった。

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