とある物書きの教習所ライフ

土御門 響

MTか、ATか。それが問題だ

 まだまだ暑かった秋の日のこと。

 色々あって、教習所に通うことになりました。


 勤め先の都合で運転免許が必要になった。これが一番の理由です。



***



 こんにちは。初めましての方は、初めまして。

 普段は小説や趣味について語るエッセイを投稿しています。土御門です。


 今回は、私の教習所生活について語っていきたいと思います。



 早速ですが、本題に入りましょうか。


 教習所に通って自動車、すなわち普通免許を取得するとなると、まずはこの選択に迫られます。



 MTにするか。


 ATにするか。



 MTはマニュアル、ATはオートマチックですね。


 この2つの違いを簡単に言いますと、MT車はアクセルとブレーキの他に、クラッチ操作と細やかなギアチェンジが必要です。つまり、運転者がやらなければならない操作が多く、運転の難易度が高いです。

 しかし、AT車の場合、基本的なギアチェンジは機械がやってくれるので、運転者はアクセルとブレーキだけで自動車を動かすことが出来ます。

 要は、AT車の方が初心者でも扱いやすい傾向にあるということです。



 個人的な意見を言います。あくまで、個人的な意見ですよ。


 MTは、車好きだったり、器用だったりしなければ、無理して選択する必要はないと思います。

 普通に生活する分にはATで十分です。現在、日本の市場で流通している自動車の多くがAT車なのですから。滅多なことがない限り、MT車を運転する機会はないはずです。



 また、金銭的な面について。

 私が通っていた教習所の料金体系を参考に説明します。


 通常、教習所の料金は、入校時に規定料金のうち一定の金額を支払って、残額は必要に応じて支払っていきます。教習に必要な料金を、その都度課金する形です。

 ただ、技能教習が上手く出来ず何度も同じ項目を繰り返したり、学科の効果測定(テスト)に落ちて再試験をしたり、といった事態に陥ると大変です。


 教習所から提示される規定料金とは、教習における金額です。ありとあらゆる教習課程を一発合格出来ない場合、この規定料金を超えて課金するしかありません。つまり、合格するまで無限課金編です。

 この課金システムによって、教習所に投資できる金額の限界を迎えて挫折……なんて人も出てくるでしょう。



 しかし、この課金システムが適用されない場合が存在します。

 教習所によって多少の違いはあるものの、入校時、規定料金に保険料を足した金額を一括で支払うというプランです。入校する時に、失敗した場合も含めた教習費用全額を支払ってしまうということですね。買い切りプランといったところでしょうか。

 これを利用すれば、技能教習で苦手項目に躓きまくったり、学科で不合格を出しまくったりしたとしても、懐が一切痛まなくて済みます。



 そのため、私は買い切り型のATコースをおすすめしたいです。何度しくじっても懐を気にしなくて済みますから、運転のことだけを考えて教習所ライフを送ることができます。

 もしも、卒業後にMT免許が必要になったら、改めて教習所に通って、AT限定免許を解除すれば良いのです。MTへの切り替えには買い切りプランが存在せず、課金制となる可能性が高いですが、最初からMTに挑戦するよりは、難易度が少しはマシになるのではないかと。


 以上から、初めての普通免許ではATの方が良いのではないかなと思います。



 何だか教習所のスタッフみたいなことばかり言ってしまいました。

 まあ、こんな感じの思考で、私は買い切り型のATコースを選択しました。

 資金が一気にすっ飛んで眩暈を起こしそうになりましたが、もうこのくらい大胆に投資してしまえば、やり切ってやるぞと腹が括れるものです。



 次回からは、1段階(教習開始から仮免許取得まで)での、すったもんだをお送り致します。

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