　今は廃墟となった小浦谷集落に所在する旧菅原邸である。

　戦後期に建てられた木造の洋館で上空から見ると、南に頂点を向けた楔型（くさびがた）をしている。

　過去にこの洋館で、謎めいた未解決事件が発生した事は有名である。

　その事件現場となった部屋は、何と密室だったのだという。

　そのために、この旧菅原邸はオカルトマニアたちから“密室殺人の館”と呼ばれている。

　また、ミステリマニアからの関心も高く、この事件を題材にした小説やノンフィクションも多数出版されている。

　更にインターネット上の書き込みによれば、館内では謎の小男の霊がときおり目撃されるのだという。　

　その小男の霊は、ネックレスやペンダントなどのアクセサリーを身につけた者に襲いかかってくるとの噂があるが、真偽のほどは定かではない。

　危険度ランク【Ｂ】

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