第5話
「いったい、いつまでついてくるつもりなんだ」
朝の準備を終えた俺は、何も変わり映えのしない通学路を歩いていた。
ある一点を除いては。
「だってしょうがないじゃない。あなたから離れられないんだから」
ここでいう「あなたから離れられないんだから」は決して胸をときめくような状況などではない。
そりゃあ、前橋さんほどの美少女から「あなたから離れられない」と言われたのであれば、言葉のみを考えれば、美少女ゲーム内で確実にルートに入っている証拠である。
しかし、今この場においては、そんなことは一切ないと断言できる。
だとしたら、なぜなのか?
話は10分前に遡る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます