第3話

「よーし、二人とも心の準備はいいか?」


 全員がチーム名と決めゼリフを書き終わり、ついに運命のときがきた。

 正直かっちょよければ自分の案でなくてもかまわないと思ってる。みんなで一つのことを決める。それが目的でもあったからだ。


 ガサガサ


 チーム名案、決めゼリフ案の入ったBOXに片手ずつ突っ込む。

 手に当たる3枚の紙の感触。

 まさしく手に汗にぎる展開だ。

 そして、左右の手でそれぞれ1枚ずつ掴み、


「これで決まりだぁああああああ!」


 選ばれたものをみんなで確認。


「よっしゃあ!」

「ん~……、まぁ別にいいんじゃないの?」

「……かっこいいですっ!」


 ようやく幼女戦隊として一つにまとまった瞬間なのかもしれない。

 そのとき、


 ピコン! ピコン! ピコン! ピコン!


 ダピルの耳が赤く点滅する。

 確かこの合図は……


「悪魔が現れたみたいダピ! 幼女戦隊出動!」


「「「おー!」」」

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