【第2章】加入! 幼女戦隊‼

第1話

「……どうして、こうなった……?」


 俺は今、まさに人生のピークにいるんじゃないかと思う。

 だって、目の前には……一生にまたとない〈楽園〉が広がっているのだから……!


「あれ? ヒトハちゃん、ちょっと胸が成長したんじゃない?」

「そんなことないと思いますけど……。もう今年で21ですし、成長も止まってますよ。それに、アズサさんの方が綺麗で素敵だと思います」

「確かに形は自信あるけど……。でも絶対私より大きいよ! ちょっと確かめさせて♪」

「あはははっ! ちょっとやめてくださいよ! くすぐったいです……!」

「それ! うりうりうり!」

「ちょっ……あっ……」

「なにその声? ヒトハちゃん、いやらしいっ!」

「もう! アズサさんのいじわるっ!」


 あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!

 俺は幼女に変身して悪魔とやらを倒したと思ったら、いつの間にか美女二人と一緒に銭湯に来ていた。

 な……何を言ってるのか分からねぇと思うが、俺もなんでこんなことになったのか分からない。

 身体が(主に下半身)がどうにかなりそうだった。

 今は幼女の姿のままなんですけど……。

 どうにかなる部分なんてないんですけど……。

 これは夢なんかじゃ断じてねぇ。

 夢よりももっとすんばらしいものを味わって……じゅる。おっと、思わずよだれが垂れちまったぜ。


「武能さんもこっちのお湯につかりましょうよ! せっかく一緒に戦うことになったんですから仲良くしましょ? ヒトハちゃんもそう思うでしょ?」

「はい。もっと仲良くなり……たいです」


 ショートカットで左耳に髪をかけたヘアースタイル。

 スレンダーでほどよく引き締まったボディ。

 さらに、頼れるお姉さん風な魅力満載の美女がアズサさんと呼ばれているお方。


 一方、黒髪ストレートロングで少々控えめな性格だけど、出るところはしっかり出て、清楚可憐。

 思わず守ってあげたいという保護欲をくすぐられる美少女がヒトハちゃんと呼ばれているお方だ。

 

 そんな美女二人が、一糸まとわぬ姿で俺を呼んでいる。

 何度も言うようだが、今の俺は幼女の姿のままなんですけどね。

 では、なぜこのようなすんばらしい状況になったのか。

 話はつい1時間前に遡る。

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