361 世界共通言語だと思っていたのに

 こんにちは。


 昨日書いていた「適当」ですが、お風呂の中で反芻していて思ったのですが、本当に「適当」をクリアするのはとても難しい事だなぁと。

 今は忘年会のシーズンですが、例えば飲み屋さんで先輩に「適当に頼んでおいて」と言われたら、「参加人数とみんなのお腹の好き具合を考慮し、決して自分の好みに走らず、奇をてらい過ぎず、全員が満足まで行かなくても納得する料理と品数を注文して、料理は分けやすいものをチョイスしつつ、目上の人の好物もいい感じで混ぜ、予算もそこそこで収めろよ」という意味合いが入っている。その拘束力は先輩との関係やグループの雰囲気によるとは思うけれど、ユルユルな仲だったとしても、そこそこの意味合いは残って来る。そういう全てを日本人は感じ取っての「適当」と言う言葉だから、外国の人には難しいだろう。これもノンバーバルコミュニケーションの一つなんだろうなぁ。この非言語の部分に含まれるアレコレで「ぜんぜん」とか「ヤバい」とかも理解しているし。

 日本人はクライアントに出すメールにしても「様」にするか「さま」にするかで、緊急度や怒りを表現したりするし。そりゃ、習得が難しい言語だわ。


 話は変るのですが、前にも書いたように最近は編み物をしていまして。

 何かいいアイデアは無いかなぁ~と、編み図を検索したりしています。そのまま使うわけじゃないけれど、新しいヒントとして何か引っかかりはないかなと眺めている訳です。編み図を見れば大体の仕上がりは分かるので、なるほど~と思いながら漁りまくっているのですが、訳が分からない物も出て来る事が多くて。

 編み図の画像に仕上がり画像が付いている場合があり、それを見比べるとどう考えてもその仕上がりにはならないのに、設計図(編み図)として紹介してある。

 仕上がりはメリヤス編みなのに、どうしてガーター編みの表記なんだろう?とか。それをさっき、はっと気が付いたのですが、日本の編み図表記の常識は表から見た時のみを一枚の編み図に書くのだけど、私が「?」と思った編み図は、表を端っこまで一列編み終わって、ひっくり返して裏から編むときに見た表記で書いてあるのかと。そりゃ基本ガーター編みの編み図になるわ~と納得しました。

 まるで、地図を見ながら目的地に行くのに、角を曲がる度に地図を回しているようなもの。……わかりにくい。

 編み図は、お国オリジナルの記号は有るかもしれないけれど、基本的な表記は世界共通で、編み図自体が世界共通言語だと思っていたのに。ちょっと違ったようですね。思い返せば、授業で大昔にそんな話を聞いたことが有る気がしましたが、本当にそういう事があるんだなぁ~と。


 まぁ、そこの謎が解けても絶対に違う編み図が仕上がりイメージにくっついている事も多々ありますが。あれは何かのメッセージなのでしょうか?

 昔に見た金田一耕助のお話を思いだす。事件が解決してからヒロイン(?)に託された編み図を金田一探偵が興味本位で編んでみるのだけれど、どうしても編めない部分や不調和な記号が出て来て、そこをピックアップして線でつなげると言葉が姿を現すという暗号だった、というお話でした。もしかしたら、ネットで見かけるナンチャッテ編み図は、埋蔵金の場所を示した極秘文書?又は某国に閉じ込められた人が助けを求めて……って、そんな訳はないですね。鹿子編みになっているのに、編み図がメリヤスだったりする一面おかしなものだったりしますから、秘密の文字は隠されていないです(笑)……そういうしょうもない妄想をしてしまう、というお話。

 

 一応、ゲージ(自分の手で編んで何目で何センチという目安)は取ったので、目数を計算しながらデザインを一度書き起こしてみて、とりあえず良い感じの大きさと模様になるかを一度編んで確かめて、編み図の修正をして……という作業が待っています。

 ほんと、ハンドメイドって新規の物を仕上げるまでにすっごい労力が必要なんですよね……


 私の肩は破裂しないでもってくれるかなぁ~



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