　こんにちは。

　ひとり焼肉をキメた事ありますか？私はついにデビューしました。

　最近、またガーリック周期が回ってきていまして。しかも、肉が食べたい。その上、先日のライブに行った時に焼肉ランチが出来なかったのを引きずっていて、ずっと焼き肉が食べたい口だったのです。……ハラミが食べたい……

　隙あらば、焼肉ランチで検索をかけるのだけど、大体が午後五時くらいからのオープン。そしてランチをやっていても、食べ放題形式で高い！いや、安いんだけど、そんなにたくさん食べたいわけでもないし、実際に食べられないから損をした気になる。出来れば、定食形式で肉数枚とご飯とサラダやスープが付いていてほしい。そういう焼肉ランチが良いのです。

　しかし食べに行きやすいｏｒ用事のついでに食べられる場所に、そういう店舗がなかなか無くて、ずっと「焼き肉～ハラミ～」と心の中でゾンビのようにイマジナリー徘徊をしていました。

　でも年内にこれを実行しないと年は越せない！と思い立って、いつもは途中下車しない駅に用事を作り、ついでにひとり焼肉を達成してきたのです。

　途中下車すると電車料金がマジで？と思うくらい跳ね上がるんですよね……。だから、その駅だったら売っている物を買いたい時も、時間がかかっても通販で買ったりしていたのです。今回はアクリル絵の具でした。思ったような微妙な色のアクリル絵の具は画材屋さんに行かないと、ヒャッキンでは売っていないし、スーパーの文房具売り場でも無い。売っている色を混ぜて作ればいいけれど、箱を何個も塗るのに、色にムラがあるのは困るので、どうしても必要な色のアクリル絵の具が欲しかったのです。

　幸い画材屋さんの近くに、ひとりで焼き肉が出来る店舗が！

　朝から色々と用事を済ませ、ちょっと遅いランチになるくらいで家を出て、最寄り駅まで来て焼肉屋さんの場所をネットで確認。……ハタと気が付いたのです。ランチ営業の終わりの中休みまであと一時間を切っている？！

　営業開始の時刻やら、定休日やら、メニューの内容や金額などは調べていたのに、中休みの存在をすっかり失念していました。

　ラストオーダーはいつで区切られるんだろう……焼肉だから一時間前とかだったらもうアウトだ。もう諦めて絵具だけ買って次の用事に向かうか？と、グルグルと考えましたが、とりあえず一度お店まで行ってラストオーダーの時間を確かめよう！と急ぎ足で向かいました。

　何とか迷わずに店舗前まで到着し、ラストオーダーの表示を探したのですが見当たらず、店員さんに聞こうとお店に入ると、「いらっしゃいませ。おひとり様ですか？」「え、あ……はい、」と閉店時間が迫っている案内も無いまま、普通に席に案内されまして（笑）

　店内に入ると焼肉の香ばしく、甘辛いいい匂い。ライブの日から苦節一か月。いや、もっと前から食べたかった。やっと焼肉に……ハラミにありつけました。

　資料として見ていたメニューとは少し変わっていたし、値段も変わっていましたが、そんな事はどうでもいい。とにかく美味しかったです。

　昔、テレビドラマでひとり焼肉をしている主人公の男性を冷ややかに観察するシーンがありまして。かなり昔のドラマですが。私はその頃はまだひとり焼肉は未経験でしたが、あの頃から何故ひとり焼肉を非難されているかが理解できなかった。だから「おひとりさま文化」が出来る前から私はひとり焼肉が平気な人種だったのでしょう。

　ただ、網を交換したり炉を掃除したりと、客1人が支払う料金と店側の労働コストが見合っているのか？という負い目があって、なかなか行けなかったのです。が、ひとり焼肉を看板に掲げているお店だったので気兼ねなく行けた～！なんて素晴らしい時代。

　これでやっとイマジナリー焼肉ゾンビから解放される！と思っていたのですが……落とし穴があったのです。定食タイプの焼肉のデメリット。それは、とてつもなくちょうどいい量なので、またすぐに食べたくなるのです……ゾンビのように食べたい気持ちが何度も甦るのです……

　食べ放題スタイルだと、食べ過ぎて「もう、一年は焼肉要らない……」なんて捨て台詞を言ってしまう状態だと、数カ月はゾンビの復活はないのだけれど、丁度いい量の焼肉は、脳が良い想いしか学習していないので、その日の夜にでもまた食べたくなるのです……なんて恐ろしい罠。定食焼肉は、食べ放題よりもヘビーリピーターを作り業績を上げるための焼肉業界の罠でした。しかもひとり焼肉の滞在時間は30分程度です……回転率の良さよ！なんて姑息な……

　なので今すぐにでも、また食べたい！

　なんてこった。