229 普通の大人でいるファッション

 こんにちは。


 今さらですが、よく読みに来てくださる方がいるなぁ……と。ほんと、今さらですね。

 最近また一気読みの方がいらっしゃるみたいで。オリジナル小説の方も。二次創作の方も。

 ずっと放ったらかしなのですが、ちらっと覗きに行ったら、一つのお話で閲覧数が以前より100以上増えているお話もあったりして。まぁそれでも底辺中の最底辺作家ですが(笑)

 読んでくださっている方々、ありがとうございます。


 ここ最近、またちゃんと物語が書きたいと思っているのですが、気持ちばかりで、なんだか体がついて行かなくて。咳がね……まったく集中できないんですよ。

 一応、昨日言っていた竹じょ温胆湯が届いたので昼から飲み始めたのですが、咳に特化しているのは五虎湯の方かもしれないですねぇ。咳がひどくなってしまって。

 そんなこんなも、やってみないと分からないから、一度経験してみる事が大切なので仕方のない事です。

 見に行きたい映画もあるのに、このままでは上演が終わってしまいそうです。私の咳は感染させる咳では無いのですが、周りの人は気が気ではないだろうし、なによりうるさいですしね……。歌の練習も出来ないし本当に困っています。

 やっぱり最終手段のステロイドを貰いに行かないといけないのかなぁ。



 話は変って。

 最近、オタク女性の洋服の話を読んだんです。

 幼なじみに洋服を一式プレゼントするから、どうか今のファッションを止めてくれ、という一件から自分の普段しているファッションを見直す機会があったという内容だった。

 彼女は好きなアニメコラボの洋服やアクセサリー、それにファッション的な意味合いで服を選ぶのではなく、雨に塗れるからミニスカートを選んだり、十年着続けているフリルがモリモリに盛られた洋服を着ていたのだと言う。

 幼なじみは、TPОや年齢に合わせて洋服を着てほしいと切願して来たのだけれど、受け入れることが出来なくて、絶縁まではいかないけれど微妙な間になってしまったらしい。


 確かにオタク的には一歩、いや半歩間違えば同じ道をたどっているなぁ~と感じたりする。

 その幼なじみもアニメのイベントなどでそのような(コラボの洋服)格好をするのは良いけれど、おしゃれなカフェに行くのは別だと言うのだ。ぐうの音も出ない。


 私も基本的に、着たい服着ればいいと思っている。

 例えば究極の話をすると、既婚でも振袖が着たかったら着ればいい。未婚だったとしても黒留めそでが着たかったら着ればいい。似合ってます!という顔で着ていればいい話なのだけれど、格式のある場所では着てはいけない。結婚式とか、皇室の式典とか。

 そういう事が、もっと小規模であるって話なんですよね。

 

 女性だったら多かれ少なかれあると思うのだけど、学生時代に大好きだったファッション雑誌が年齢に合わなくなってくる事がある。でも次の世代のファッション雑誌と言われても、なかなか自分にフィットしないし、卒業した若い世代のファッション雑誌の次の受け皿になってくれる雑誌が見当たらない。

 そこで「普通」の大人になれる人は、少し背伸びをしたり、今までの自分像と折り合いを付けたりして、次の雑誌の読者に無理矢理なったりする。そのうちに、話題が仕事の話や結婚の話題などにフィットしてきて、すっかりなじむ。その頃には「年相応」の自分像が完成されて、世代の中の自分と自分の中の自分の差が少なくなって「一般的な世間において、自分の年代で何が必要なのか」が分かって来る。

 雑誌に頼らなくても、何かを媒体に「世代」に染まり、次のステージへ上がれる人は、その都度「今」の自分にフィットする「何か」を知る事が出来る。


 私もずっと自分の好きな系統がmcシスターやオリーブで止まっているなぁ~と思う。それからの受け皿を見つけることができなかった。どれもこれも、良いなと思う雑誌に載っている洋服も化粧品も、みんな私の財布事情では買えるようなものでも無かったし。

 私のファッション感覚も、あの頃から何も変わっていないと思う。私の場合は雑誌がトラディショナルな傾向のファッション雑誌だったから、まだ傷は浅い気もするけれど……

 アニメが主体になっていると、自分の中で時代は積み重なって行かないもんなぁ。世代を知るよりも、今期のアニメ・二期はあるのか・イベントは有るのかを追いかけている訳だし。

 それが悪いと言っている訳ではないですよ。推しの物を身に付け、公式に女になる事はオタクとして大切なことだし、喜びでもあるし。

 

 世代の乗り換えって、みんながみんな上手くできるわけじゃないんですよね……。前も書いたけれど、「普通」はエリートなんです。挫折が無い人が「普通」。最初はどんなに馴染まなくても、フリをする事で本当になるというか、悪い言い方だと埋もれると言うか……でもそれが大切な事でもあると言うか。

 

 彼女はそういうアレコレに気が付いた時、辛かっただろうなぁ。ミモレ丈やマキシ丈のスカートを履く女と自分の時空の違いとかね……

 

「したい事」と「出来る事」「求められている事」がそれぞれ違うように、「着たい服」と「似合う服」「適した服」もまた違う。現代を生きるって、それだけでもなかなか大変ですよね、

 私もそろそろ落ち着いた洋服にシフトしていかないと、いけないんだろう。普段着は良いけれど、ちょっとした親戚の集まりとか、ビジネス的な場面などで。普段から用意して着慣れていないとばれるしなぁ。特にヒールのある靴な……(ムリ)


 ……と思っていたのだけど、さっきC国でC国人のコスプレーヤーさんが浴衣を着ていたら警察に連行されたという話題を見て、その点ではまだ日本は恵まれているのだな、と。

 こういう文化の交流が若い世代を通して、わだかまりやボーダーラインを薄くしていく唯一の手段なのに。

 別に日本人がチマチョゴリが可愛い!といって着ていても良いと思うし、もちろん漢服だって。ちょっと前に問題になったアイヌの柄を浴衣にプリントするは、ちょっと問題があるのかもしれない、とは思うけれど、日本人がアイヌの衣装を着ていたって良いと思う。反対も然り。サリーを着てもディアンドルを着ても、コルトを着ていても別に良い。

 純粋に着たいものを着ることができる、というのも恵まれた権利なのだなぁ。


 某S田さんという声優さんが、池袋をランチを食べに出演者さんと歩いていたら、S田さん主演のアニメに出て来る学校の制服を着て歩いている集団がいて「街中で着るんじゃないよ!(笑)」とラジオで言っていたくらいだから、ほんと……日本は自由ですよね(笑)


 でもまぁ、好きな服を着ていいけれど、世代とTPОのバランス感覚は大切だな、というお話でした。


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