186 お酒の席

 こんにちは。


 ちょっと左手の腱鞘炎(なりかけ?)がマシになって来たなぁと思って調子に乗ってネイルをしたり、かぎ針編みなどをしてしまったら、案の定また痛くなってきました……。

 やっぱり手持無沙汰なのは本当に苦手なんですよねぇ、


 という訳で、指を休めたいので、短いお話を。

 時々思い出す事なのですが、昔、とある老若男女が集う打ち上げの席で。そこはステージのある飲み屋さんを貸し切りだったのですが、その場の方たちは私の事を歌をうたう者だと知っている方たちばかり。ずっと、あれを歌ってくれ、これを歌ってくれと次々にリクエストが入って、私もそこそこ疲れていたし、自分ばかりが歌うべきでは無いと思っていたから、歌い終わる度に次こそは席に座ろうとマスクを置こうとすると、次の曲も……という事があったのですが。断っても「いいからいいから、」と歌わされて。

 そんな時に、その中のおじさんが一人だけで歌うものじゃない!と怒り出したのです。歌っている途中に。

 私自身も、みんなが私が歌手をしているから気を使って歌わせてくれているという事は、理解していたけれど、断ろうにも断れない圧だったし、私の断り方が弱かったのかもしれないけれど、勧めてくれている方の気持ちも無下にできないし。

 ああいう時は一体どうしたらよかったんだろうなぁ、といまだに思い出して考えてしまう。


 断固断るべきだったんだろうか。でもなぁ、もう曲は勝手に選曲され流れているし、盛り上がっている空気が冷めてしまう。


 ステージから降りた後も、なんかグチグチ言われたなぁ……その後「俺は今はこんな・・・だけど若い時は赤軍だったんだ!」と絡まれたなぁ……

 あの時はピンと来なかったけれど、邪魔くさい酔い方だなぁ、と思っていた。

 コロナ禍になって、あんな大人数の集まりも出来なくなってしまったから、もうお会いする事も無いかもしれないけれど。


 お酒の席で、感情が色んなベクトルに向いた人たちのあれこれを交わしていくのは、大変な能力ですね。

 最終的には三線がでてきて、カチャーシーを踊って丸く収まるんだけど。

 私はぜんぜん、お酒の席での渡り方が経験不足だなぁ。まぁなかなか参加しないから仕方がないのだけど。これも大人になったら勝手に身に付くと思っていた能力の一つかもしれない。

 大人ってなろうと思わないとなれないものですね。



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