85 動画とオワコンと

 こんにちは。


 先日、サッカーの予選が地上波で放送されなかった事が話題に上がっていましたが。

 もともと私は世界的大運動会の時もスポーツ観戦をするタイプではないので、当たり前のように大きな試合をしているなんて事は、当たり前のごとく知らなかったわけです。

 プロ野球の開幕すら、たまたま開幕の日に試合があるドームの最寄り駅に用事があったので、試合があるんだなぁ~ってわかった程度。


 放送するには、大枚をはたいて放送権を買わないといけないそうですね。

 それを今回のサッカーでは地上波のどの局も買わなかったとか。公共放送の局くらいは買った方が良かったんだろうなぁ~とは思いますが。国の代表として戦っている訳だし。でも民放が買わなかったのも、気持ち的には仕方がない部分もあるのかもなぁ~と思ったりもする。

 何をするにしても感染対策費やら、スケジュールの調整やらで普段より経費が掛かっているだろうし、視聴者の興味がどこを向いているのやら、好みが細分化しすぎて一つの事にお金を投資しにくいし、もっと経費をかけなくても視聴率を取れる番組は作れるだろうし。何より、お金を出してくれる側が首を縦に振らなければ何も出来ないし。


 ファンからしたら、そのジャンルを支えるには、気軽に触れてもらう為のハードルを下げないといけない。俄かだろうがジャンルを盛り上げるためにも放送はして欲しいのも当たり前の話。

 スポーツの人口を増やそうと思うと、ヒット漫画を輩出することが良いらしく、漫画も気軽に触れるアイテムということなんでしょうね。元オリンピアンもその辺の事があって、男子新体操の漫画の原作をしたそうで、私の高校の時の友達も漫画を読んで女子新体操を始めたって言っていた。あぁ、バスケもだなぁ。確かに身近にそういう人がいるんだから、間違いない。

 そういう流れでサッカーの放送も大切なことなんでしょう。人口を増やすのに。


 ちょっと話はそれるのだけれど、テレビがオワコンだと言われてまぁまぁ経つのだけど。

 最近ネットで調べものをしていても動画ばかりがヒットして困る、と時々聞く。テレビがオワコンという矢印も、ネットを利用するという矢印も、動画の方に向いている気がする。


 とりあえずテレビがオワコンかどうかという話は置いといて、私も何でも動画になっているのは結構辟易している。調べ事の答えが動画サイトだとゲンナリする。

 文字で見たいのに、動画を見ないといけない……レシピとかだったら本当に最悪。

 この間見たつぶやきも、情報を文字では無く動画でまとめるようになったから検索がしづらくなって利便性が損なわれているという事を書いている人がいて、大いに頷いた。

 拘束時間や音声、流れていく情報の問題以外にも抽出しにくいという事もあるんだな、と。

 それでもやっぱり時代の流れはは動画に向いているんだろうな。


 動画全盛になっている事がテレビがオワコンだと言われ始めた要因だと思うのだけれど、テレビもまだまだオワコンじゃないなぁ~と思う事があって。テレビCМなんて全くしていなかった企業がCМを流した途端繁盛したという事態を目の当たりにした事があって。

 誰もがその店でそのサービスがある事を知っていたはずで、何も新しい情報なんてないハズなのに明らかなCМ効果だった。

 オワコンなんて言ってもまだまだテレビも生きているんだなぁ~と思った。

 (まぁ、その企業は利用者のターゲットを絞るのが下手でぜんぜんダメだけど)


 オワコンだと言っている人たちの声はどうしても届きやすくて、聞こえてきてしまう。

 動画利用率の高い人たちは、ほぼイコールでネットと親和性の高い人たち。その人たちがネットの中でつぶやいて、同じような思考で集まって意見を増幅させるから、それが世の中の総意のように感じられてしまう。

 でもまだまだ、そうじゃない人たちもいるんだよ~……声が届きにくいだけで……と。


 何が言いたいのか分からなくなってきましたが……

 まずは企業がお金を出してくれないと放送局は動けないわけで。企業が前のめりになってくれない理由として、好みの細分化で大きなうねりにしにくい事や、まだまだ存在感はあるだろうけれどオワコンという影も拭い去れない……みたいなところがあるのかなぁと。

 とりあえず、もっと地上波で放送してくれないと、めちゃくちゃ楽しみにしていたのに!という事をファンの皆さんは声を上げないと「ほらね」って事になりそうですよね……

 声が届きにくい人も、声を上げないといけないなぁ~と思うわけです。


 都会の声は届きやすいから企業は都会にウケる方向で考えるけど、日本のほとんどは田舎ですよ~みたいな。

 そう言う事です。 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る