第115話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(8)

 彼女はあくまでもアマゾネスであり。戦姫なのだから。己の征服者である殿方には逆らい楯突くことはできない。仮にできたとしても? 夜は一人で寝るにはもう寂しい肢体だから。どうしても夜の床に入れば殿方に甘え戯れてしまうから。自然と殿方に制服されて従い。性奴隷の如く振る舞いで、心から尽くすしかなくなるからね。と、何度も覇王妃さまは、その事を己の身で経験済みだから。己の主である籍には逆らわないように常に心掛けているのだよ。


 この太々しい態度と様子──。仁王立ちを覇王妃さまがして、とっていてもさ。


 だから彼女の口から漏れ吐かれる台詞は、こんな感じだ。


「籍~。籍~。いるのは分かっている~。分かっているのだぞ~! 早く儂の許へと出てこい。そして、儂と陽の高い時間に逢引きをしよう。籍~。だから早く出てこい~。でておいで~」と。


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