第110話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(3)

 すると? 彼女の美しい紅玉の宝石のように光り輝く瞳に、何やら映る。と、いうか?


 覇王妃さまも毎晩の如くお世話になっている大変に大事な物なのだが。


 今の覇王妃さまの心境……。心の奥底まで不快感、だけではない。猜疑心、嫉妬心まで募らせている状態だから。


 それを? そう? 己の紅玉の瞳で見詰めるだけで『イライラ』不快と嫉妬心を募らせてしまうのだ。己の毎晩の如く籍へと甘える優艶な様子は棚上げして。どうしても? 覇王妃さまの恋の最大のライバルの一人である拍殿と籍の、二人の優艶に甘え、重なり、交わる様子が。覇王妃さまの脳裏に浮かぶのだよ。


『キイ~、キイ~』と、お猿さんのように大変に気性難、荒らしくね。


 自分自身も今は、深夜の己の妖力を使用して二人……。梁さまと伯殿を『お寝む~、寝む、寝む』と、熟睡させて。籍を独占している状態を棚上げにしながら、拍殿に対して不満と不快感。嫉妬心を募らせるのだよ。大変に困ったものでね。


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