第102話 覇王妃さまのお昼の情事?(5)

『ニョキ、ニョキ』と、己の身体──。上半身をちゃんと起こして二足歩行がいつでもできる状態で、自身の優艶な肢体をストレッチ、『ポキポキ』と、己の首や肢体の関節の骨、骨を鳴らし始める。と、いうことはしない。(笑)


 まあ、そのまま、四つん這いの状態──。


 そう、まさに、褐色色の雌豹の如く振る舞い。


 と、いうよりも?



 エ○ァン○リ○ンの初○機の暴走シーンの如く振る舞いで。己の主さま、籍の部屋中を、初○機、貞○の如く振る舞いで、カサカサと、ゴキちゃんのような音を出しながら這いずり。徘徊をして回り始める。


「籍~、籍は何処だ~? 儂の籍は何処にいる~?」と。


 覇王妃さまの愛する主さまの名を呼び叫びながら。籍の部屋の中を徘徊して回るのだ。


 いくら覇王妃さまが優しく甘い声音で呼び、囁き、徘徊をして回ろうが、見ての通りで。彼女の大事な殿方、主さまはいないのにも関わらず。辛抱、耐え忍ぶことが、覇王妃さまはできないので、落ち着きなく、部屋中をクルクルとゴキちゃんの如き、『カサカサ』と、音を立て徘徊続けるのだ。


 下の部屋──。リビングには、ソファーの上で、横になりながら。お昼、午後の連ドラを見ている梁殿がいるにも関わらず。覇王妃さまは徘徊を続けるのだから。大変なことにならなければよいと思う。



 ◇◇◇◇◇


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