第9話 鬼火が舞う部屋の中の様子は?(7)

 妖艶、官能的な物の怪の彼女の可愛く愛しい殿方だから少年がね。


 それも、「甘いかしら~? 辛いかしら~? それとも~? 酸っぱいかしら~?」フフフと、恐ろしく妖艶に……。



 そう、古代から各国に伝わる怪談話の恐ろしいヒロイン達みたいな振る舞いで、少年へと微笑みながら『ペロ、ペロ、ペロ~』と。彼の顔、頬、耳、首筋を舐めては味わいを繰り返すのだよ。


 でもね? 時々少年の顔の各部分や首筋を舐める行為をとめて──。彼の顔を注目するのだよ


 そう、まるで? 彼の何処の部分から食らってやろうか? と、でも言いたい顔……。自分の艶やかに濡れ輝く艶やかな唇を自身の舌で『ペロリ』と、嫌らしく舐めながら。『フフフ』と妖艶に微笑をして見せるのだ。物の怪の彼女の愛おしい少年へとだよ。


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