第4話 鬼火が舞う部屋の中の様子は?(2)

 と、言うことで、自身は身動きできなくなっている状態。相手……。


 そう、彼と『零』距離で対峙している妖魔! 幽霊! 妖怪! 精霊! 地霊! まあ、全部ひっくるめて物の怪と呼ばれる。この世のものではない恐ろしい者はと言うと。


 少年が今迄凝視しながら観覧をしていた物なのだろうか?


 パソコンの液晶モニターの画面の中から。自身の血の気の無い、亡者のような顔色の、恐ろしい顔だけが、パソコンのモニター画面から乗り出すように……。


 そう、一時ブーム。世の流行りとなった怪談シネマのヒロインである貞○のように髪を乱しながら顔をだしている。


 と、言うことはないね。


 物の怪の彼女……。


 そう。パソコンのモニターから這い出している彼女の髪の色は、貞○のような漆黒の黒髪ではなく。根暗。オタクに見える貞○とは違い。真っ赤な髪──。紅蓮の炎のような紅色した長い髪、だけでない。物の怪の彼女の瞳の方も凛とした光のある、物の怪の彼女の髪色と一緒の紅蓮の炎のような紅色した瞳であり。決して魚の腐ったようなひ弱な瞳の色ではない。

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