異世界に異文化を

SEN

異世界に異文化を

異世界に異文化を

台本:SEN  声劇2人台本(不問2人) 所要時間:20分








説明欄や詳細文などに『作品タイトル・台本URL・作者名』の明記をお願い致します。




 ※各作品の著作権は放棄しておりません。無断転載や自作発言等、著作権を侵害する行為はお止め下さい。もちろん無断での改編や再配布も禁止です。


 ※あくまで趣味の範囲での活動や放送、金銭の発生しないツイキャスなど、各種配信サイトでの使用は基本的に歓迎しますが、金銭が発生するものはNGです。


 ※ツイッターのDM等でお知らせ頂けますとツイキャスなら聴きに行ける可能性があるので、よかったら気軽にご連絡下さい!


 ※アドリブ等はストーリーを捻じ曲げない、雰囲気を壊さない程度であればOKです。







キャラクター紹介


城ケ崎 猛(ジョウガサキ タケシ)西園寺と共に異世界に転生して慣れだしノリノリの先輩

西園寺 敦史(サイオンジ アツシ)城ケ崎と共に異世界に転生して中二感がでてきた後輩







本編↓





「敦史、そろそろ慣れてきたか?この世界にも」


敦史

「えぇ…ようやく少しですが言葉もわかるようになってきました」


「二人でふざけてるうちに学校の3階から落ちて死んだと思って起きたらまさかまさかの異世界転生…楽しい人生だよなぁ全く」


敦史

「ほんと…でも俺は嬉しいっすよぉ…こうやって中二病の憧れ…異世界にこれたんですから」


「まったくお気楽なやつだよ…まぁ争いも無いし食料はいっぱいだし女の子は可愛いし…言うことねぇがな……だがな?敦史…俺は考えたんだよ」


敦史

「何をっすか?」


「いやさ…わざわざ全ての名称をこちら側の名前で呼ばなくてもいいんではないかと…な?」


敦史

「ふむふむ…それは俺たちが元々住んでた日本名でこちら側の名称をつけていくというわけですか?」


「そうだ…俺たち二人だけがわかっていればいいし、もし他の転生者が転生してきたらまた言葉から覚えなければいけない。その手間を無くす為にも共通の日本語で呼べるようにしておけば良い」


敦史

「そう言われればそうですね…よし、ではこれからはお互い呼び名は日本語で統一していきましょう!どうせこちら側の人は日本語通じないんだし」


「そうだよ!よし…まずはあの城と城下街の名だ…確か」


敦史

「ティソルト城とワンカット城下町…こちら側の人はこんな発音で呼んでましたね」


「うーん…どうしたものか」


敦史

「んー……なかなか難しいものですねぇ…」


「そうだ…英語っぽいからそれを日本語に直せば…」


敦史

「おおお!それいいっすね……じゃぁ…ティソルト城だから…」


「ティー…茶?…ソルト…塩……茶塩城!どうだ!?」


敦史

「いいっすね茶塩城!それなら覚えやすい!」


「だろだろっ!やっべ楽しっ!」


敦史

「じゃぁ次つぎ!…ワンカット城下町……ハッ!?」


「ワン…一?いや鳴き声だと……犬?カット…切る?……ぷっ…犬切城下町!?」


敦史

「犬切ぃぃっ!あっはははははっ!!」


「おいおいクソ楽しいな!!お前ちゃんと覚えたかぁ?茶塩城に犬切城下町だぞ!」


敦史

「ここの看板に書いておきましょう!!他に転生してきた人が困らないように!」


「おいおい優しさの塊かよ俺たち…ん!?モンスターだ…あのよわっちぃでかいグミみたいなやつは何て呼ぶ?」


敦史

「あれは確か街の人が指さしていってたの覚えてます……確か…ミミー」


「ミミー………ぷーーーーーーーっ!!!そのまんまじゃんかー!耳だ耳だ!」


敦史

「ハッ!?耳ぃぃぃ!あっはっはっは!!腹いてぇぇ」


「よしよし良い調子だ……あ、あの爺さん確か隣村の村長さんだよな?」


敦史

「あー笑った…涙でてきた、え?あ、そうっすね…確か名前は──」


「ルーペ……ハッ!?」


敦史

「か、かかかか…拡大鏡爺さんっ」


猛・敦史

「ひーっはっはっはっはは!」


「はははははっ!!どんな爺さんだよっ!!」


敦史

「あー…あーしんどい…笑いすぎてしんどい……あ、じゃぁさ先輩…ミミーがルーペ爺さんを襲ったらさ」


「ふふ…おい…ふふふっ…やめろ……敦史ぃ」


敦史

「危ないっ!拡大鏡爺さん!耳が!耳がっ!!」


「あっはっはっはっは!!やめろって…まじで…お前っ…くっくく」


敦史

「あ…先輩……俺…とんでもないことに気づいてしまいました」


「な、なんだよ」


敦史

「いつも俺たちが魚釣ってる湖ありますよね…あそこの名前…知ってます?」


「あぁ…何度も聞いてるよこっちの人から……ブッノマル湖だろ?」


敦史

「…もぅ…お解りですよね……先輩……」


「ハァッ!?……ブッ…ブッ!?……屁?…ノマル……ノーマル、普通?」


敦史

「普通の屁の湖」


「普通の屁っ!?あっはははははは!」


敦史

「よく考えたら…色々ヤバい世界ですよね」


「やべぇなここ」


敦史

「やばいすね……あー…んー…城下町の名前なんでしたっけ……あー!もー!拡大鏡爺さんが強すぎてだめだ」


「それな!?…茶塩は…城だなぁ……ワンカット…あ!犬切城下町だ!!」


敦史

「それだー!くくくくくっ!あの犬切城下町でさ?めちゃくちゃ長い名前の人いたじゃないすかー」


「あー!占いやってる人だ」


敦史

「そうっす!!なんて名前でしたっけ…すげー長かったんで先輩メモってましたよね?」


「あー…メモってたわ……めちゃくちゃ美人だったからっとぉどこだったかなー」


敦史

「生徒手帳にメモってませんでした?」


「そうだそうだ…えーっとえっと…あ、これだ!ノーズ…ピース…テイク…ミス…グリス……これ難しいな?」


敦史

「ノーズ…鼻?」


「ピース?……あ、平和か」


敦史

「テイク…取る…かな?次は……ミス?」


「ミス…失敗」


敦史

「グリス……潤滑油!……足して?」


「鼻・平和・取る・失敗・潤滑油……」


敦史

「平和の鼻は取るのに失敗した潤滑油さんだ!」


「ひひひひぃ!!ひでぇぇ……あ、でも潤滑油姉さんはなんかエロスを感じるよね」


敦史

「そうねそうね!…皆からはグリスって呼ばれてたから潤滑油姉さんで決まりですね」


「よし、この調子で決めていこう!」




敦史N

こうして俺と先輩は日が暮れるまで…いや、三日三晩だったか……あらゆるものを日本語名称に変えていった…そして…一か月が過ぎた




「敦史、犬切まで買い出しにいくぞ」


敦史

「あ、行くんすね…じゃぁ今朝沢山釣った目薬左遷野郎も売りにいきましょう。あと山で取れた便座消失草」


「そうだなーあいつらこれ好きだもんなー。あ、こないだ耳が落とした消しゴムのカスも持っていくか」


敦史

「何買います?装備もそろそろ欲しいっすよねー」


「そうだな…ゴボウのおっさんと姫兎鬼畜お嬢さんのとこで装備見てみよう」


敦史

「そんじゃ潤滑油姉さんのとこにも行きましょうよ!目薬左遷野郎好きって言ってましたもん」


「そうだなー…まっ、俺に会いたがってるもんな潤滑油」


敦史

「ですね!じゃぁいきましょ!あ!また拡大鏡爺さんだ」


「拡大鏡爺さんは歩くのが日課だからな…行くぞ」


敦史

「はい!」








敦史N

俺たちは


猛N

慣れた






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界に異文化を SEN @sensensenkou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る