この話めちゃくちゃいいな。
正直、最初は『小説投稿サイトとかにありがちな話数の多い凡庸な作品かな…?』と思いつつ、本作を「はじまり」から読んでいたけれど、ここまで読んでいてずっと感心しっぱなしだった。
WEB小説界隈に目を向ければ、今では異世界ものというジャンルが、ほとんどパターン化されたと言っていい。
しかしこの作品を読むと、そのような批判は気にならなくなる。
いくつかの“普遍的に受け入れられる要素(旅や冒険者やトーナメント)”を語りの手段として“文脈的に引用しながら”、それ以上の多くの大切なことが、当のエピソードをつうじて、読者(そして私)へと伝えられてくるわけだから。(それがキャラクターたちにとっての現実だっていう意味が結構しっかりしてるのだ。)
すごく気に入った点がいくつかある。むしろそういうふうに私が読みたかったわけだけども。
「キャラクターに対して、読者がいかに愛着を抱けるか」とか
「いかなる思考・行為を身に着けることで、“私”は自らを奮い立たせていくことができるのか」とか
「本当に大切なのは変身・変貌によって望外の怪力を手に入れることではなくて、(もちろん望外の怪力を携えた存在であるまま)自分が立ち向かっていくべき現実をどのように、どのようなものとして発見していくか(まさにそういう精神的なプロセスによって少しずつ主人公が救われ、成長していくみたいに)」
本作には、上記のような非メッセージ的な、まったく押しつけがましくなく、一種の類型としてよく物語に読み取ることができるような規範、むしろ読者がより優れた水準でそれを読み取りたいと思うような物語性が、広く受け入れられる形で提示されている。
そういう意味でこの話や先の話で、ハルカが自分の居場所を見つけられたこと…、師匠との出会いや訓練、師の気遣いによって、自分を、自分の居場所と仲間たちのために奮い立たせていくハルカの、その成長への喜びが読んでいてすごく深い。
この話はとくに噛みしめるように読むことができた。
「全体として明るい話」なのかどうかはまだ読んでいない続きの部分があるからわからないけれど、「読んでいて明るくなる話」には違いないから、彼らの頑張りを今後とも応援する!!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
うおー、しっかり読んでくださってる……!
人から見えるようになってから読み方はこうですよーとお伝えするのも違う気がするので、多くは語れませんが、そのように受け取っていただけたことを嬉しく思います。
のんびりと進んでいく話ではありますが、引き続き読んで下されば幸いです。
どこからともなく暖かい歌声が聞こえてくる
いいな い○な
にん×んって いいな
おいしいおや△に ほかほかご□ん
こどもの かえ○を まって×だろな
ぼく○かえろ おう△へかえろ
でんで□ でんぐり○えって
バ○ ○イ バ○
よきかな、よきかな。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
夕方ってこんなイメージりますよねぇ。
死因:尊死
用法容量を無視した膨大な尊みにキャパオーバさせられ浄化させられ泡沫のように霧散していった…
作者からの返信
コメントありがとうございます。
わぁい、ほのぼのすきー
みんな可愛い
作者からの返信
コメントありがとうございます。
穏やかな日があってもいいよねぇ