蒼く輝く空の向こうに
黒烏龍茶
第1話 宇宙と地球
中学三年の冬の初め
ひんやりと冷えた静かな夜
空は星も微かに見えるかくらいに曇っていた
それなのに雲の向こう、いや地球の外側から
青く光り輝くあの綺麗な光を私は忘れない。
宇宙、それは世界でも未知な場所である
どのくらいの広さがあるのか
どんな場所で、どんな星があって、どんな生命体が居るのか
宇宙飛行士ですら宇宙の全ては知らない
知るものなど恐らくは居ないだろう
わかる事は地球なんて星は宇宙から見たらちっぽけだって事だ
地球から何万光年か離れた場所に彼は居た
宇宙は宇宙戦争の真っ只中である
地球なんて小さな星は被害には遭わないが
宇宙中の星の宇宙人がユートピアと呼ばれる
星を目指し戦争を始めて早何千年
ユートピアと呼ばれる星は宇宙中では
都市伝説の様な話だがなんでも最初に
辿り着いた物には宇宙の全てを知り
全てを手に入れる事が出来るらしい
様々な星の宇宙人達はその星を目指し
我先にと宇宙戦艦で戦いを始めた
そして今現在最も宇宙戦争の覇者に近い
宇宙人が居た
ブルーアイ星人である
その名もアポロ・コスモである
幾つもの戦いを勝ち抜き
多くの仲間の犠牲を払い
リーダーである彼は生き残った
仲間の屍を越えてユートピア一歩手前の場所に
彼は今居た
-とある宇宙船-
アポロ「ついに此処まで来たか
多くの犠牲を払い多くの苦難を乗り越えた
この宇宙船も俺一人となってしまった…
だがしかし ユートピアは目と鼻の先にある
同胞に感謝を示し俺がユートピアを手に入れ
宇宙の全てを解明し手に入れようでは無いか」
ラルフ「あのーアポロの旦那 誰に話してるんですかい? アッシもこう見えて暇じゃあ無いもんで
要件早く言って貰っていいですかい?」
アポロ「な、なっんだ、ラルフ居たのか
いや、俺は別になんも話してなどおらんぞ
仲間の無念をだなぁ 労っていたのだ」
ラルフ「仲間って旦那の戦艦に乗ってた
奴ら全員裏ルートで手配した死刑囚とか
極悪人のゴロツキの集まりじゃないですかい
付き合い全然無いし そんなの仲間って
呼べるんですかねぇー」
アポロ「だ、黙れ 一度でも俺と戦いを共にしたら仲間だ それ以下でもそれ以外でも無いわ
とりあえずお前は居るならささっと声を掛けろ」
ラルフ「い、いやぁーなんかすごい自分に浸ってたんでなんか声掛けづらくて、へへへ」
コイツは商人のラルフ
宇宙戦争が始まる前から付き合いのある商人だ
胡散臭いとこもあるが情報通で宇宙の色々な
話を知っている
ユートピアの話もコイツから聞いた
商人で有りながら裏では宇宙の闇商人をしていたりもする
戦艦のメンテナンスや武器などの調達を任せている
腕は確かな商人だ 胡散臭いがな
アポロ「まぁいい ラルフよ 今日は最後に
この戦艦のメンテナンスを頼みたくてな
俺ももうこの戦艦に一人しか居ない
色々ガタはきているが見切れなくてな
次の出発で俺はユートピアに辿り着く
もうここまで来れる他の惑星の奴らも居ないだろうよ」
ラルフ「なるほどなるほど 遂にアポロの旦那も
念願のユートピアに辿り着く訳ですね
長い付き合いになりますがこのラルフも感動で
ございます、で、代金の方なんですがね
かなりガタが来てるのでそれなりにしちゃうかも
しれないんですが宜しいですかね?」
アポロ「チッ 最後になるかもしれないってのに
相変わらず狡い奴だな まぁいい
お前には世話になったしな 言い値で構わんぞ」
ラルフ「おー!さすがアポロの旦那 太っ腹ですなぁー!
すいませんねぇこちらと商売ですもんで情では生きてけませんのでねぇ
さすが宇宙覇者に一番近い男ですな!
アポロの旦那と会うのも最後になるかもしれないんで
一つ質問宜しいですかね?」
アポロ「ん?珍しいな なんだ?」
ラルフ「アポロの旦那は富も名声も手に入れて
女や権力だって手に入れています
他になにが欲しいんですかい?
ユートピアには宇宙の全てとありますが
もうアポロの旦那はこれ以上なにを手に入れたいんですかい?アッシにはもう全て持っている様に
見えるんですが」
アポロ「ふむ なるほどな
その答えは俺にも分からん
分からんこそ乾いて居るのだ 俺はなにを手に入れば満足なのか もはや幸せとはなんなのか
俺は確かに手に入れらる物は全て手に入れた
しかしまだ満足せんのだ どんな雌を抱こうと
どんな美味い物を食おうと満足せんのだ
ユートピアにはなにかある気がするのだ
俺を満足させる物がきっとな」
ラルフ「なるほどなるほど 変な事聞きますが
アポロの旦那恋ってのをした事ありますかい?」
ラルフが気色の悪い顔で尋ねて来る
アポロ「貴様 その顔で気味の悪い事を聞いてくるな 寒気がするわ
あれだろ雄と雌がお互いに好き合う奴だろ
あんな物する訳なかろうこのアポロ様が
雌などこの宇宙には五万と居るわ
どのくらい食べ尽くしたか分からんぞ
一回食した雌は二度は食わん 恋など時間の無駄だ」
ラルフ「へいへい そう言うと思ってましたよ
ですがね恋ってのはこの上無い幸せな感覚を
味わえるらしいですぞ ただ雌を抱くのとは違う
感覚 LOVEって奴ですぞ」
なんだコイツ柄にも無い事言って来て
気色が悪いぞ なにがLOVEだ
ラルフ「アポロの旦那地球って星を知ってますかね?」
アポロ「地球?聞いた事ある様な 無い様な…
あの小さいが青くて綺麗だって話に聞くあの星か?」
ラルフ「そうです!そうです!その地球なんですがね そこに住んでる生命体を人間って言うんですがね その人間はLOVEの力によって繁殖するらしいんですよ LOVEを大事にする生命体なんですよ」
アポロ「愛で繁殖するのか フム それは珍しいな
幾つもの星を渡り歩いたがそんな繁殖方法をする
生命体は初めてだ だがラルフよ なぜその話を俺に」
ラルフ「いやぁ恋って感情や感覚ってアッシらにはないもんでねもしかしたらその恋って感情は
まだアポロの旦那も手に入れてない唯一の物なんじゃないかと思いましてねぇ ユートピアってのは
果たして本当にあるかも誰も知らないし実際に
見た奴だって居ない もしかすると意外と地球とか
アポロの旦那がまだ訪れた事ない星に本当に旦那が欲しい物ってのがあるんじゃないかと思いましてねぇ」
ふぅ全くラルフめ なにを言い出すかと思えば
くだらない話を長々と
アポロ「ラルフよ 貴様俺を愚弄するか
恋だと?俺が手に入れてない唯一の物が?
ユートピアは本当は実在しない星かもしれないって?貴様が俺に教えたんだろう
ユートピアが本当に無いなら宇宙戦争など
千年以上も続いてはおらんわ
それに恋など愛など俺は興味ないのだ
俺が欲しいものは世の全てだ
恋だの愛だのはその後で欲しくなったらでよかろう」
ラルフ「いやぁーそうおっしゃると思いましたよ
ですが地球はいい星らしくてね
なんでも地球には素性を隠して地球人じゃない
宇宙人とかも住んでるみたいですぜ
アポロの旦那はブルーアイの種族でしょ
ブルーアイやレッドアイの種族は地球の人間と
容姿は瓜二つですからね 違いと言えば
感情が高まると目が青く光るぐらいじゃないですかね あとね地球は飯がそりゃうまい…」
アポロ「ラルフ それ以上くだらん話を続けるなら殺すぞ 俺に命令するな 俺は地球や恋などに
興味はない わかったか?長い付き合いだが2度はないぞ」
アポロの凄まじい殺気にラルフを凍りついて
冷や汗をかいた
ラルフ「い、いやぁ アポロの旦那冗談ですぜ
冗談 さ!作業作業! 終わったら呼びますねぇ!」
ラルフは逃げる様にその場を去り黙々と
宇宙戦艦のメンテナンス作業を始めた
ふん、恋だの愛だのLOVEだのくだらん
ユートピアはもう目の前だ
ラルフのくだらん話を聞いて少し疲れたな
昼寝でもするとしよう
数時間後
ラルフ「アポロの旦那ー アポロの旦那ー」
む?うるさいな 耳障りな声だな
目を覚ますとメンテナンスは終わっていた
ラルフ「終わりましたぜアポロの旦那
修理費全部込みでお値段こんくらいになりやす」
アポロ「うむぅ… やはり高いなお前
これでお前と会うのは最後かもしれないってのに
金だけは容赦ないな」
ラルフ「勘弁してくだせぇよ こちらと商売
情だけではやってけませんよぅ
あ!そうだアポロの旦那!」
ラルフが何かをゴソゴソと持って来た
アポロ「ん?なんだこれは 望遠鏡か?
こんな宇宙で天体観測でもしろって言うのか」
ラルフ「チッチッチッ 違いますよ
これはねただの望遠鏡じゃないんですよ
ほらアッシ裏の商人もちょこちょこやってるじゃないですか それで最近たまたま手に入りましてね
この望遠鏡どんなに離れた星でも指定すれば
その星がどんな星かも覗けるんですよ
どんな星でどんな生命体が居るのかとか
覗いてみると意外と面白いですぜ
宇宙じゃあこーゆう代物は犯罪になりかねないもんでね裏ルートでしか手に入らないんでかなり高値で
取り引きされてるんですよ」
アポロ「ほう、それを俺に買えと どこまでも図々しい奴だな貴様は 俺がそんな物買うとでも」
アポロは険しい表情をした
ラルフ「い、いえいえ違いますよ
これをアポロの旦那に差し上げますよ
長い間アッシと取り引きしてくれたお礼ですよ
情だけじゃ商売も出来ませんが
情だってちゃんと大事にしていますよアッシだって」
ラルフは珍しく胡散臭くない笑顔をアポロに向けた
アポロ「ほぅー、珍しいなラルフ いや初めてかもなお前から見返り無しでこんな事されるのは
そうか ならば遠慮無く頂くとするぞ
長い間世話になったなラルフ」
ラルフ「いえいえこちらこそです
ユートピアで暇潰しにでも使ってください
色々ばっちり覗き見出来ますぜ」
ラルフはまた胡散臭い笑顔に戻った
アポロ「ふん やはりお前は変わらんな
宇宙一胡散臭い商人よ 世話になったな」
アポロはラルフと握手を交わした
ラルフ「アポロの旦那ー!ではお達者でー!」
ラルフはアポロの宇宙船を後にした
あのうるさいな声が聞けなくなると思うと少し
寂しいな
アポロは少し微笑み手をふり返した
さてユートピアに向かうか
宇宙船の目的地をユートピアのある経度に合わせ
宇宙船を発進させた
あと少しだがまだすぐには着きそうに無いな
さっき昼寝をしたからか眠くもないしな
なにか暇を潰す物は
ん?ラルフから貰った望遠鏡でも使ってみるか
ユートピアで使おうが今使おうが変わらんだろう
アポロは自分が今まで訪れた事の無い
星の観察を始めた
アポロ「なるほどなるほど 覗いてみると
中々面白いな いい暇つぶしになるな
しかしどの星もパッとせんな
金星、土星、火星、月、有りとあらゆる星を
見たが生命体が居ない星ばかりだな
殺風景でつまらん」
それからも色々な無名の星の観察をするも
アポロは飽きて来た
アポロ「そうだ、ラルフがやたら推して来た
地球って星を覗いてみるか 他の宇宙人も
住み着いてるって噂らしいから気になるな」
望遠鏡を地球を設定し覗いてみた
ラルフ「おーなんだこの大量の砂は
なんだあの生命体は背中にコブが二つに
四足歩行は珍しいな 初めてみる
此処はどこだ? これはエジプトって場所の
砂漠か 人間ってのは居ないのか?
他の場所はどうだ? おー!すごい建物の群だな
ここは文明が発達していそうだな
人間もウジャウジャ居るぞ
それにあの人間が乗り込んで走り出す物体は
なんだ 調べてみるか… あれは車と言うのか
初めてみるな ここはアメリカと言う国の
ニューヨークって場所か 中々面白いでは無いか
地球と言う星は」
アポロは初めてみる物ばかりで珍しく
ワクワクはしゃぎながら地球を観察していた
知らずうちにアポロは地球に興味を持ち始めた
アポロ「ユートピアに辿り着き全てを手に入れた後は地球に行くのも悪く無いな 他の星の奴らが住み着く訳だ 興味深い物ばかりだな
さぁて次はここか 小さい国だな アメリカの何倍も小さいぞこの国は おー!だがすごい建造物の数だな 面積は小さいが人間の数や車の数も凄いな
ここは日本と言う国の中心東京か
太陽も沈んでビルの光が綺麗に見えるな
もう少し東京を覗いてみるか」
アポロは東京を色々見渡した
夜なので街から離れたら灯りは少なくあまり見えなかった
アポロ「都心部から離れると暗いな
人間も少ないな」
東京郊外を見渡しているとアポロはある
河川敷に目をつけた
アポロ「ん?なんだしゃがみこんでいる人間が一人居るでは無いか 腹でも減ったのか あれは恐らく人間の雌か」
河川敷には一人の少女がしゃがみこんでいた
アポロは何気無くその少女の様子を見ていると
少女はやがて夜空を見上げてぼーっと夜空を見始めた
アポロもその様子を観察していると
たまたまアポロとその少女の目が合った
その瞬間アポロの身体に電撃が走った
アポロ「な、なんだ…あの青く綺麗な瞳は…」
アポロは言葉を失った
その少女の青く澄んだ綺麗な瞳は
ブルーアイ種族であるアポロ達の青い眼より
綺麗で輝いてアポロには見えた
アポロの鼓動は無意識に心拍数を上げた
アポロ自身もこの感覚は初めてな為
戸惑いを隠せずにあの冷静なアポロも取り乱した
アポロ「な、なんだあの瞳は…
この雌俺が見えているのか眼を逸らそうともせんぞ
やめろ!それ以上俺を見るなぁ!」
アポロは無意識に感情の興奮状態に入り
目から青い光を放っていた
望遠鏡のレンズをつたい反射したその青い光は地球まで届き
あの少女にもアポロの青い光が見えていたのだろう
アポロは望遠鏡を投げ捨て
自身を落ち着かせた
目の光が収まると
再び望遠鏡で河川敷を除いた
しかしもうそこにあの少女の姿は無かった
アポロはホッとした
だが同時にモヤモヤした
アポロはそのままベッドに行き布団に潜り込み
そのまま眠りについた
何時間寝たかもわからないがアポロは目覚めた
ユートピアにはまだ着いて居ない
目覚めたアポロは気付けば少女の事ばかり考えていた
この感覚アポロは初めてだった
なにをしてもあの青い瞳の少女が脳裏に出て来ては
なにも手が付かない
イライラしたアポロは脳裏から消そうとしたが
消そうとすればするほど少女が出て来た
アポロは思い出したラルフの話を
この感覚にこの感情これは恋なのかと
認めたくは無いアポロは否定する言い訳を
考えたがそれでもあの少女が出てきた
アポロ「なんて事だ…この俺が
このアポロ・コスモが…宇宙の覇者が
地球の人間の雌に恋だと…
ダメだ俺にはユートピアがあるのだ!
早く着けユートピアまだか!
ユートピアーーー!」
そしてアポロは認めた
これは恋だと 思えば今日1日はユートピアの事など今の今まで頭になかった 昨日までユートピアの事しか頭に無かったアポロだがもうすでに
アポロは少女の事しか頭になかった
アポロは負けた そして決意した
アポロ「ダメだ…ラルフめ…余計な話に
余計な物をよこしおって…
次会ったら奴は殺す…
と言いたいところだか…
これが恋か!素晴らしい!
これがLOVEか!」
アポロの脳内はお花畑になっていた
あの青い瞳の少女の事しか頭には無かった
アポロ「素晴らしいぞ!これが恋か!
もはやユートピアなど後回しだ!
向かうは地球だ!レッツゴー地球だ!」
アポロは妙なテンションになりながら
地球について調べた
アポロ「なるほど どうやら地球に宇宙人が
素性を隠し住み着いて居るのは本当らしいな
1.素性がバレては行けない
2.宇宙人特有の能力の禁止
3.人間と馴染み交流を深める
4.地球の言語を理解し地球社会の法律に則る
5.宇宙の物を地球に持ち込まない
これが地球に住み着くための最低限のルールか
俺からしたら地球人が宇宙人だぞ
まぁ仕方あるまい星には星のルールがあるからな」
アポロは宇宙船の進路を地球に設定した
アポロ「な、なんだと!ここから地球まで
最短で到着時間2年だと!
ぐ、が仕方ないな… これを乗り越えるが
恋か…なんで力だLOVEって奴は
よしとりあえずあの雌の居た場所を着地ポイントにしておこう」
アポロはユートピアから進路を変え
地球へと向かった
2年後アポロは地球に到着する
アポロ「待っていろ地球よ あの雌を連れ帰り
俺は再びユートピアを訪れる
もはや俺に勝てる宇宙人もここまで辿り着ける
宇宙人も残ってはおらんだろう
さらばだユートピアまた再び舞い戻るぞ!」
アポロの宇宙船は地球へと向かった
宇宙戦争
アポロ一時離脱
宇宙のとある星
ラルフ「ふぅー今日も一仕事終えたなぁ
そーいえばアポロの旦那無事にユートピアに
着いたかなぁ
なんか大事な事言うの忘れてたんだよなぁ
なんだっけ?
…あ、あの望遠鏡めちゃくちゃ電力使うんだよなぁ
ずっと使ってたら宇宙船の電力無くなっちゃうんだよなぁ
ま、でもあの人はきっと望遠鏡使ってもすぐ飽きるだろし大丈夫か
あー帰ってのんびりしよー」
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