110――アサドラの箱

 アサドラの箱なるものを入手した。

 開けると中には十五分ほどのドラマが詰まっていた。百数十話はありそうだ。

 一話ずつ観ていく。前半は見覚えのある内容だった。どうやら俺の半生らしい。そして愕然とした。後半、びっくりするほど面白みの欠片もなかったのだ。

 俺は反省して、新たな一歩を踏み出した。

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