第5話 水曜日のグレイッシュブルー

たまに日差しはあるけど、ワントーンな冬のAM。

お洒落な街に似合う人達の姿も、路地を入った道では雰囲気がまったく違ってみえる。

オフィスやホテルが立ち並ぶ場所に、ないはずの生活感が、かいまみえたような、そんな気がした。


お洒落な人達は、ちょっと格好いい感じで、シンプルないでたちに、シンプルな毎日、

寒そうに、マフラーに顔をうずめて足早に過ぎる。


皆、どんな所から来るのだろう。

家から出たら、毎日のルーティン、そんな人々の日常は、たちどまってみると異次元のよう。

それぞれの毎日が動いている。


そんな事を思いながら、窓の外をみていた。

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