眼鏡と紅い袴と御神籤解析
鳥辺野九
御神籤結果発表
初詣。
境内に並ぶ屋台の食べ物が異常な旨さを発揮する神なる時間と空間。それが初詣であり、その神事は夏祭りとはまたことなる美味しい異空間を演出してくれる。
そして神さまが仕切るガチャは御神籤と称されて、いやもう御神籤なんてどうでもいいか。御神籤を唯一の接点として存在する巫女さま。バイト巫女さまの紅い袴はとても清らかなるものなのですよ。ええ、そりゃあもう。それだけで、それを拝見するためだけに初詣に行くわけですよ。
そんなわけで御神籤の内容を晒して、その天啓を構造解析し共有することで我が身の血肉とする毎年恒例の御籤晒しの時間です。
第三十三番 末吉
運勢
「負けるが勝」 ちょっと状況が苦しい時で、ここは一歩退いて身を守る方がよい。当面の問題は万事控え目に。どうやっても考え通りには運ばないので、この際は見栄や外聞にとらわれないで実利をとるため待ちの姿勢に徹しましょう。消極的にみえて実はこの方が得策。明日のチャンスまで一呼吸の辛抱です。
解析:「負けるが勝」とはまた詭弁な。世の中は所詮勝った者が勝つシンプルな構造なんだよ。格闘ゲームで分かるように一歩退いて身を守るプレイヤーに勝ち目はないのですよ。待ちの姿勢は待ちガイルで実証されているので辛抱強く待つことにします。はい。
仕事・交渉・取引
うまくいかない。一応の見切りをつけて退いた方が安全。ここで上手に身を処すると後の道が開ける。
解析:ばっさり一言で斬られるのはまた気持ちのよいことよ。仕事はもうどうでもいいや。
愛情・縁談・恋愛
互いに心と心が別々になってすり抜ける。あきらめの境地か。縁談は無理にまとめても後々うまくいかない。
解析:あきらめの境地はまあまあ好きな言葉。あきらめないから状況が悪化するわけである。負けるが勝、とか言っといてあきあめろんとか追い討ちをかける御神籤の無慈悲さはさすが神さまガチャ。いろいろあきらめる。
健康・病気・療養
英気を養う時。健康診断を受けるとよい。病気は軽くみえても馬鹿にならないものがあるから慎重に。
解析:2021年はすでに病気的な身体的不調が三つも時期をきっちりずらして順番に襲ってきたので、慎重に行かざるを得ないのは重々承知。お医者さんの言うことに間違いはないのだよ。
学業・技芸・試験
弱気な態度では駄目。思いきってぶち当たる気魄が欲しい。難しそうにみえても案外そこから道が開ける。
解析:この項目が御神籤で一番大事。カクヨムコン7においても、斬新な発想を思いきってやってくしかないっすね。
2022年。今年もよろしくお願いいたします。
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