掘り下げ 仕事編二
「これは私の中で結構大事な部分なんですけど、労働時間として拘束されるのが嫌いです」
仕事編、その二。
「例えば、今の仕事である保育士は、勤務中の九時間全てが拘束時間です。一応、休憩時間が一時間ほど設けられていますが、子どもがそこにいる以上、もしも全員が外食したいと思ってもそうすることはできません。また、休憩時間にもやるべきことがたくさんあるので、自分が自由にプライベートの自分として過ごせる時間ではありません。そんな生活を続けていて、日々違和感を覚えるんです。どうしてこんな風に拘束されているんだろう。どうして自由に息を抜けるタイミングが無いんだろう。そもそも、お金を得ることと拘束されることはイコールじゃ無いのに、どうして」
『どうしてだと思う?』
「分かりません。というか、その疑問を抱く人が少ないことこそが問題なんじゃないですかね。私はこんな風に毎日拘束されなくても、簡単にお金を手に入れられると思ってます。まだその思考の成果が現実まで届いていないだけで、もうすぐ全てから解放されると思っています。そのためのこのエッセイなんですけど、それは置いておいて。
勿論、保育士という仕事の必要性はわかっていますし、保育士をしている以上、拘束される時間があることも分かっています。けれど、私自身がそれで稼ぐ必要は全くないと思うのです。例えば保育士の仕事だとしても、子どもを見ている仕事だったら何にでも通ずるじゃないですか。拘束されている必要なんてないんですよ。自宅を託児所にする方法もありますし、誰かの家に行って保育する方法もあります。その方がよっぽど自由な時間を過ごせますよね。
これは保育士に限った話ではありません。仕事全般において同じことが言えます。稼ぎ方なんてたくさんあるのに、どうして文句を言いながらも辛く苦しく、自分が好きじゃない手段で稼いでいるのか、ということです。私の仕事のスタンスは、好きなことで自由に楽しく、です。それで大金を得るなんて最高すぎませんか?」
『当たり前だと思っている苦行が本当に当たり前かどうか、しっかり考え直す必要がありそうだね』
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