第1章 三度目の入院 前編

2017/1/31 社会性の体力がない

 2017.01.31〈入院1日目〉


 3度目の入院とはいえ、2度目の入院から1年以上経過しているためか、初めましての人が多い。初対面の人と話すと、特に「体力の減り」を感じた。

 ゲームで例えると、初対面ではない人と話すときは「どく」、初対面の人と話すときは「もうどく」のイメージだ。


 昔は人と話しても体力が減るような感じはなかったのに…中学生くらいからずっと「どく」の魔法をかけられている気がした。

 私立中学に進学して1年目に友だちから「いな、皆に悪口言われてるよ」と言われて、初めて「あぁ、嫌われたくないと思いながら過ごしていたのに嫌われていたんだ…」と思ったあの日から、永遠に魔法が掛けられているのかもしれない。


 ちなみに、地元の小学校に通っていた頃もずっと悪口を言われていたが、「アイツらは低レベルだから問題ない」と思っていた。


 魔法の解き方を誰かに教えてほしい、と思った。

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