2017/1/27 大人になると考えたことはない
2017.01.27
〈何を学んで、どんな大人になりたいか〉
まず、初めに気が付いたことがある。私は、小学生の頃から現在まで、「大人になる」という前提で生きていないということだ。
小学生の頃は「こんなにつらい生活を送らされている私はどこかの国の姫であり、大きくなった頃に誰かその国の人が迎えに来て、幸せな生活を送るのだ」と本気で妄想していたし、中学生の頃から現在までは「大きくなったら大学生になりたい」という所までしか人生設計をしておらず、楽しそうなキャンパスライフやアルバイトなどについては考えたことがあったが、「大人になったら」ということは考えたことがなかった。
物心ついた頃から、社会人になりたいと思ったことはなく、大学生活が終わったあとに自分が存在しているとは思いもしなかった。
精一杯考えてみたが、結局、「大人になんてなりたくない」「学びたいこともわからない」としか思えなかった。私は私として生きていたくないし、何にも興味を持てないのだから学びたいことなど存在しないとしか思えなかった。
特に、学びたいことについては、比較的元気な頃からなかった。現在の短大を選んだ決め手は学校見学の担当者さんが「短大に入ってから学びたいことが見つかり、その学部に編入学する人も多い」という発言であったし、私の学びたいかもしれないことや将来の夢は1ヶ月くらいでころころと変わっていき、とてもとても大学を卒業できるようなレベルまでの情熱を捧げられるものではなかった。
人生に希望が見えないのに将来のことを想像すると、どうしてもマイナスのことしか思い浮かばなかった。さっさと死にたいとしか思えなかった。
◆◇◆
授業の欠席だけでなく、自傷行為と過量服薬が目立つわたしの日記の『結局、「大人になんてなりたくない」「学びたいこともわからない」としか思えなかった』に、主治医はアンダーラインを引き「素晴らしい!」と書き入れる。
診察室の中の記憶が薄れるわたしと向き合う方法を見つけ出した主治医とわたしは、三度目の入院の準備を始めた。
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