モヤッとした気持ちの正体は何?

龍川嵐

第1話 失恋

 僕は前彼女がいたが、恥ずかしすぎてなかなか目を合わせることもなかった。話すこともすらなかった。廊下で向こうに好きな人がいたけど、話しかけることはなくそのまますれ違いをした。


好きな人に対して好意を示さなかったため、元カノは寂しくて寂しくてついに僕に


「ごめん———無理なのでもう別れよ」


 僕の心の中ではもちろん彼女のこと好きだった。でも、好意をどのように示せばよいかわからなかった。不器用で話せないけど、ただ一緒にいるだけでも十分に幸せだった。うん、僕としては幸せだったが———突然別れようと告げられて正直に動揺した。人生で初めて彼女ができたので、簡単に手放したくない。別れたくない。切れそうな糸を切れないように必死に引っ張って守ろうとするが———


「そうだったか。分かった」


 口ではあっさりと認めた。心の中では離れたくないと言っているけど、なぜ別れるのを認めた理由は分かった。それは好意を示さなかったからだ。あまり不器用なので元カノは愛想を尽かされていたかもしれない。


初めて彼女ができたけど、この恋愛の中で分かったことがあった。一見は幸せそうに見えるが、いざと付き合ってみると天地逆転になる。


付き合う前と比べてぎこちない関係になり、前より疎遠する・疎遠されるようになってしまう。友達に戻っても関係は前のように戻るのが難しくなる。時間が経つと自然に消滅していくことができるけど、すぐに消滅するのはない。羞恥心を抱えながら過ごしていかなければならない。様々な理由を挙げているが、すぐに結論を言うと恋愛って本当に難しいなと分かった。

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