罰ゲームで学年一の〜 (お正月バージョン)

アキノリ@pokkey11.1

明けまして

おめでとう御座います〜。

お正月だってイチャイチャよ

お正月といえば何を思い浮かべるだろうか。

俺としては.....そうだな。

例えば俺の場合は羽付などを思い浮かべる。


羽付は何だか正月というイメージが湧くからな。

思いながら俺は翌日が元旦を迎える為に大晦日の赤白の番組を曖昧に見てから.....寝ようとしたのだが。

その際に今年最後の挨拶をしようと思い音無のアカウントを開いた。


(音無。寝てる?)


(何?田中君)


(いや。今年も有難うね。後10分で元旦だからね)


(そうだね。確かにね。今年も有難う御座いましただね)


(そうだねぇ)


俺は笑みを浮かべて画面を見ながら頷く。

それからそのまま、じゃあお休み、と言った。

すると何だか少しだけ間隔が空いてから。


お休みなさい、と言葉を発した。

それから俺達はそのまま寝る事にした.....のだが。

翌日の元旦の朝5時ぐらいの事である。



プルルルル


「.....え.....?」


俺は目をゆっくり覚ましながら目を開く。

何かスマホが鳴っている、と思いながら、だ。

それから俺はスマホを見つめる。

画面には、音無、と書かれている。

俺は見開きながら、どうしたの?、と電話に出る。


『御免なさい。こんなに朝早く。でもどうしても.....一緒に行きたくて』


「行きたいって何かな。音無」


『私ね.....一緒に.....初詣に行きたい。それでお電話したの.....御免なさい』


「.....成程ね。分かった。じゃあ行こうか」


『い、良いの?.....迷惑じゃなかった?御免なさい』


でも一緒に行きたいんでしょ?、と俺は苦笑する。

それから笑みを浮かべた。

大丈夫だよ、と言いながら、だ。

今から準備するから。お母さんとお父さんを納得させるから待ってね、と告げた。

パァッと明るくなった様な感じで音無は、うん!、と返事をする。


「.....音無。有難うな」


『え?何が』


「俺を誘ってくれて。丁度、今年ぐらいに初詣に行ってみたかったんだ。それで誘われて良かった」


『.....そ、そうなんだね。良かった』


私。全力で準備するね、と笑顔を浮かべながらだろうけど言葉を発してくる音無。

俺はその言葉に頷いてから、うん、と返事をした。

楽しみにしている、とも、だ。

それから.....俺は準備を始める。

頭がボーッとしていたが.....母さんと父さんが全力で準備してくれたお陰で助かった気がする。



待ち合わせ場所は近くの公園だった。

俺は服装を整えながら匂いを嗅ぎながら。

大丈夫かな、と服装をしっかりする。

三が日だから.....しっかりしたい。

上着とズボンなどを、だ。


「.....さて。それじゃ後は待つだけだな」


そんな感じで考えていると。

横からこんな言葉が聞こえてきた。

お早う、と言いながらの、だ。

その言葉に反応する為に見ると.....赤面せざるを得なかった。

真っ赤に、だ。


「あ、あの。明けましておめでとう。田中君」


「.....あ、ああ。とても綺麗だね.....」


カンザシ、着物。

俺は紅い装飾の彩られた着物を着ているその姿を見てから赤くなる。

こんなに美しいなんて思わなかった、と思いつつ、だ。

それから繰り返し赤面する。


「ど、どうかな.....」


「.....やる気に満ち満ちているね.....」


「だって.....恋人と一緒なんだから.....これぐらいやる気を出さないと」


「そ、そうなんだ.....」


俺はチラチラと音無を見つめる。

音無は、そんなにチラチラ見られると、と赤面する。

かなり真っ赤になる俺達。

初々しい感じのバカップルみたいな感じだな、と思える。

これはいけない。


「貴方も格好良いよ。田中君」


「.....え?でもこれ普段着の外出着だから.....その。あまり格好良くないよ」


「でも格好良いよ。.....私にとっては格好良い。充分に目に焼き付けたい」


「それは.....えっと。ゴメンね。正装出来なくて.....」


「だって誘ったのは私なんだから。.....そんなの関係無いよ」


言いながら笑顔を浮かべる音無。

それから、じゃあ行こうか田中君、と笑顔を浮かべる音無。

本気で嬉しそうな感じだった。

俺はその姿に寒さ故に赤くなったりするが.....別の意味でも赤くなる。

困ったものだ、と思いながら。



「お参り.....凄かったね」


「.....そうだね。確かにね」


お金を入れてから鈴を鳴らして紅白の紐を揺すりそれから手を合わせてから.....そのまま願い事を込めた。

近所のお寺だけど人が多い気がする。

本当に人が多いな、と思いつつ.....何人居るんだろうか、と考える。

すると、ねえ、と声がした。

見ると音無がおみくじ売りの方角を指差している。


「.....占ってみない?」


「.....そうだね。.....此処じゃ人が多いし.....移動は大切かもね」


「うん.....何だか私を目当てに人が集まっているから.....」


「だね」


そしておみくじを求めてその場を離れてから。

そのまま巫女さんからおみくじを買った。

それから引いてみる。


するとこんなのが出た。

先ず俺は.....末吉。

運が無いな、と思える感じだった。

文章にはこう書かれている。


(貴方の場合は先の立ちはだかる運命に立ち向かう必要があるでしょう)


と。

俺はその運命とは何だろうか、と思いながら音無を見る。

音無は.....何だか知らないが真っ赤になっていた。

う。あ、と言いながら目を回している。


へ?、と思いながら聞いてみた。

どうしたの?、と。

すると音無は慌ててそのおみくじを隠した。

俺は目を丸くする。


「ど、どうしたの?」


「.....ど、どうしても言わないとダメ?」


「そ、そういう訳じゃないけど.....無理なら言わなくて良いよ?」


「.....う、うー.....」


音無は迷いに迷ってから。

そのまま俺にクジを見せてくる。

赤くなりながら、だ。


大吉であって.....そしてこう書かれていた。

沢山の子に恵まれるでしょう.....と。

俺は真っ赤になる。


「.....こ、これは.....」


「無い無いよ!恥ずかしい!!!!!」


「だよね。あは、アハハ.....」


赤くなって大暴れする音無。

俺はその姿に苦笑いを浮かべながら、落ち着いて、と言う。

そして、こんなおみくじは役に立たないよ、とも。


だってそうだ。

そんな運命すら超えるのが俺達だから、とも言った。

すると音無は少しだけ落ち着いてから.....俺を見てくる。


「.....そ、そうだね。確かに」


「だよ?アハハ」


それから俺達は笑顔を浮かべて見つめ合った。

そしてクスクスとそのまま笑う。

そうしてから持っているクジ2枚をクジが結ばれている所に結んだ。

俺達はそれを見てから頷き合う。


「.....お参り出来て良かった。こんな朝早くに御免なさい」


「でも楽しかったね。.....そうだ。帰り何処に寄ろうか」


「まだお店とか開いてかないから.....じゃあ誰も居ない公園でイチャイチャしたい」


「.....え.....え!?」


「えっと.....ま、まだ良いよね.....?」


見上げてきて俺を抱き締めてから赤くなりつつニコニコする音無。

相変わらず.....今年も困惑の年になりそうだな。

そう思いながら俺は音無を抱き締めてみる。

ビクッとしながらも.....俺の抱き締めに嬉しそうに笑顔を見せた音無。

それから俺も笑みを浮かべて移動を開始した。


fin

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

罰ゲームで学年一の〜 (お正月バージョン) アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ