第998話 交際
大学時代のこと。
「僕と付き合ってくださいませんか?」
「いつまで?」
ここで引いたらダメだと思って、
「いつまでも」
と言ったら、
「へっへ」
鼻で笑われ、立ち去られた。
たしか2日後くらい。
「僕と付き合ってくださいませんか?」
「いつまで?」
「なんで破局する前提なんだ」
とツッコむと、彼女は機嫌良さそうに
『むふーっ』
としていた。
この時から『二人』の時間が始まり、
思えば僕への『教育』はすでに始まっていた。
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