第62話 時計

 五分前行動とかって大事だよね。


あのおくさんだってそれは心掛けたいようだ。


我が家には複数の時計があるけど、早めの準備を心掛けたいおくさんの意思で


十分早く、七分早く、五分早く、三分早く、普通


という編成になっている。


「おくさん早く準備して」

「なぁに、まだたっぷりと時間が」

「それ三分だけ早いやつだから! そんなに余裕ないから!」


「あ、ドラマそろそろ始まるよ」

「は? それ十分早いやつだけど?」


「……」

「……」


結局僕らはスマフォで時間確認するようになった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る