参考資料:国家関係紹介

 17章はかなり多くのものを詰めてしまった関係で、ちょっと入れきれない形になってしまいました。他の兼ね合いもありますので、一部については20章に延期という形になります。


 今回は人物紹介を一旦置いておいて、ここまでの各国の状況について簡単にまとめてみました。


◆ナイヴァル

 ユマド神を絶対神として信仰する宗教国家。六人の枢機卿が互いに相争う中、総主教ミーシャ・サーディヤがバランスを取る存在として君臨している。

六人いた枢機卿はそれぞれ相争っていたが、改革派のシェラビー・カルーグが力をつけてきて他を圧倒するようになる。更に総主教の父として権勢を誇っていたネイド・サーディヤが暗殺されたことにより、シェラビー一極化が決定的となる。771年、そのシェラビーが妻の死によって乱心し、一時期混乱を引き起こすが枢機卿レファール・セグメントによって収束した。

 反乱を起こした二人の枢機卿が失脚し、その後任が誰になるのか。

 また、シェラビー一極体制に対して、総主教の信任厚いレファールがどのように対抗していくかが今後の焦点に。


◆コルネー(18章舞台)

 西の大国の一方ではあるが、国政が停滞しており全体的に低迷気味。ナイヴァルの侵攻を受け東部艦隊を破壊され、報復のためにフォクゼーレと組んで反撃したが、サンウマ・トリフタの戦いで敗退した。戦後処理を巡ってフォクゼーレと険悪になり、ワー・シプラスで戦闘を起こし、勝利するも国王アダワルが戦死する。

 新王クンファの治世の下、遅まきながら国政改革に乗り出す……?


◆フォクゼーレ

 西の大国ではあるが、矛盾が多数露呈している。

コルネーと組んでナイヴァルを攻撃した際にはその士気の低さゆえに惨敗、更にコルネーと仲違いし開戦したワー・シプラスでも全体としては惨敗している。

 負ける度に政変が発生したことで、政治の力が弱体化し、天主の三男ビルライフが軍改革に乗り出しているが、その改革にも色々問題があるようで……?


◆フェルディス

 東の大国。皇帝アルマバートの治下、ブローブ、ヴィシュワといった重鎮がどっしりと控えている上、世界の災厄ルヴィナ・ヴィルシュハーゼを擁する。

 外交関係も順調で北のソセロンを支援して友好政権の樹立に成功。現在はその戦力を西に回してホスフェに圧力をかけている。ホスフェを親フェルディスにもちこめば一気に超大国にのしあがる可能性も。

 ただし、現在ルヴィナが出奔中であり、その帰趨如何によっては拡張計画に支障が出ることも?


◆ホスフェ(19章舞台)

 中央部にある民主政国家。王制の国とは基本的に仲が悪いが、フェルディスとの対立過程で国内で親ナイヴァル、親フェルディス派へと分化気味。

 ナイヴァルで混乱があり、フェルディスの圧力が強まっていき、イルーゼンと並ぶ戦乱の最前線となっている。

 地域ごとに元老院議員が選ばれ、その意向が国全体に影響することも特徴。

 次回選挙は3年後の774年。近くなるにつれてフェルディス、ナイヴァルの干渉が強くなることは必至か。


◆イルーゼン

 北部地域。多くの部族に別れているが、ナイヴァルがイルーゼンに侵攻したことで北部と南部とで大別。北部はアレウト族が支配することになった。南部はナイヴァルが大半を支配したものの、国内の混乱もあり撤退。南東部はフェルディスとナイヴァルが向かい合う場所となっている。


◆ソセロン

 北東地域。多数の勢力に別れて争うイルーゼンと同様の地域だったが、フェルディスの支援を受けたユマド神の過激派がほぼ統一した。


◆ディンギア

 南東地域。ソセロン、イルーゼンと同じく多数の勢力が争っているが、沿岸部に建設されたシェローナ市に人材が集結。南部で勢力圏を拡大している。


◆カタン

 フォクゼーレの北西に浮かぶ小国。

 王女レミリアの存在以外、全てが謎の存在だが、18章で多少は語られる予定。

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