第18話

「佐藤、大丈夫か?」

「お前の女なんかじゃない!

 こいつは俺の、、、かの、、、彼女の友達だ。

 警察をよぶぞ。」


 前に、ファンの人に襲われそうになった時、助けてくれた男の友達。


 私は、ずっと少女マンガが好きだった。

 いつか、私にもこんな王子様が来てくれるってよく、小学生の時は思ってたなぁ。

 だけど、マンガはマンガ。現実ではそんな事は無いって思ってたのに。


 怖くて、死んじゃうんじゃないかって思ってた時に私の前に入ってくれて。

 真っ暗闇で、君にだけ公園の電灯の光がかかる。

 王子様みたいだなぁって思って、胸からキュンって音がしたんだ。


 だけど、君の推しは私じゃなくて、、、

 みかんちゃんの前に私がいても、いっつも私の事をすり抜けていて、推しの事しか見てなかったよね…

 頑張ってファンサしてもすぐにみかんちゃんに目が移って。

 君の推しになりたかったなぁ…



『君にとって、私は好きなアイドルグループのメンバー1人。』

「君にとって、俺は大勢のファンの1人。」


『今までは君に推されたかった。

 だけど、私の事は推しとして見ないで。

 自分の気持ちに気づいちゃったから。』


「今までは君と友達で嬉しかった。

 だけど、俺の事を友達と見ないで。

 自分の気持ちに気づいたから。」


 君にとって、『私』「俺」は好きな人になって欲しいな。


『私』「君」はアイドル。付き合ったりはできないけど、いつか、君の『彼女』「彼氏」になりたいなぁ。



 こんな、『私』「俺」にとっての



 恋の参考書はどこで買えますか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る