エコロジカル・クライシス・2への応援コメント
まだ第一章の真ん中で、もうこのクライシスと数々のフラグ。
一人ずついなくなって『そして誰もいなくなった』となるのか、この先どうなるのか読めません。
次々に起こるハプニングの間が丁度よく、緊張感が途切れずに面白いです。
大西氏は一般人とはいえ幅広い知識と、逆に専門家でないせいか、総合的な判断ができるところがリーダー向きですね。
ただ、まだ彼も犯人ではないと決まったわけではないのですが。
ところで誤字かと思われるところがありましたので、宜しければご確認をお願いします。
『誰が〇、誰が死んでいるのかも分からない。』
作者からの返信
ご指摘ありがとうございます。直しておきました。
もう20年以上前の作品なので古臭くなった記述も多いと思いますが、ぜひ最後までお付き合いください。執筆した当時はSF的だったものが、今では当たり前にもなっていますので。私の公募歴の中では最も上位まで行けた作品です。
今は廃止になりましたが、「サントリーミステリー大賞」はサントリー小ホールに観客を集めて公開で最終選考を行なっていました。浅田次郎氏、逢坂剛氏などに目の前で酷評されたことを思い出します。そんな中、そこそこ評価してくれたのが林真理子氏でした。一番嫌われると思っていたのですが……。
人の感性は分からないものです。
恐怖の増殖・2への応援コメント
二転三転どころか中国伝統芸能の『変面』みたいに、状況も人が見せる顔も変わるので最後まで色々と疑いながら読んでいました。
もしかしてこの大西さんも……とか(^_^;)
『不妊ウィルス』
一般的な倫理観で言ったらNGなのでしょうが、個人的にはありかななどと思ってしまいます。
確かに人口が爆発的に増え、人が森に増えすぎた鹿を淘汰する前に、自分たちを抑制しなくてはいけないのではないかと思われる部分があるからです。
ただこれは単に、貧しい家の子沢山を無くすとか、人種的に使用してしまうと、結局、富裕層だけが子供を持つことが出来るステイタスを持つ結果になりそうなので、線引きが難しいところですね。
個人的には虐待した経験を持つ親に、これ以上被害者を作らせないように使用したいところですが。
これも一般倫理からはダメでしょうね。
途中出てくる専門用語も、説明を交えて頂き助かりました。
ちょっとそこで、ドラマとは別に頭を使ってしまう感もありましたが、自分としては知識が得られるのが楽しかったです。
やはりこういうドラマ仕立てで教えてもらった方が頭に入りやすいので、ちょっとだけ賢くなった気がします(笑)
犯人たちそれぞれが、金や名声・権力以外に研究意欲や守りたい人のために犯行を起こしていたというのも、人間の複雑さをうかがえました。
人の顔は一面だけに限らないという事ですね。
だからこそドラマが生まれるのでしょう。
ラストはこうと予想していませんでしたが、この流れならさもありなんです。
まずは悪人でない人達が助かって良かったです。
面白かったです。良きモノを読ませて頂き有難うございました。
作者からの返信
お付き合いいただき、ありがとうございました。
今でこそこんな物語は珍しくありませんが、20年前はまだ白い目で見られていたようでした。「一貫性を無視した古いアメリカの連続サスペンスドラマのようだ」と評されたことを覚えています。連続ドラマなら「24シリーズ」のようだと言われたかったですが、当時はまだ放送前でしたので……
「マイケル・クライトン的だが、磨いても光るかどうかわからない」とも言われました。クライトンは大好きな作家の一人なので、これは嬉しかったですけど。
お時間がありましたら、ぜひ最近の作品も読んでみてください。