乙女ゲームの世界に転生したから悲劇を阻止しようとしたんだけど、運命の修正力が強すぎた。

ヒロインの話02

　今日、学校が怪しげな人達に占拠されてしまいました。

　信じれないかもしれないけど、本当なんです。

　その人達は、愛の教徒とかいう組織らしいです。

　人間が一番素晴らしくて、他の種族は劣っている。

　そんな風に考えているみたいです。

　だから、各地で大規模な破壊活動をしたり、人々を害して、抗議活動をしているようですけど、賛同なんてできません。

　どうにかしなくちゃって思いました。

　だから、リーダーらしき人がクラスにやって来た時はチャンスだと思ったんです。

　アウルさんやミュクゼさんと協力して、その人を捕まるのは大変だったけど、何とかなりました。

　持っていた爆弾を爆発させるってなった時は、一瞬冷っとしてしまいましたけど、窓から放り出したのでけが人は誰もでませんでした。

　これで、一件落着。

　だと思ったら、屋上でも爆弾が見つかったようです。

　後で分かった事ですけど、本当に危なかった。

　爆弾がそのまま爆発していたら、下の階の生徒達は怪我をしていたかもしれません。

　そちらの方は、フレオンさんととさかさんがなんとかしてくれたようです。

　クラスメイト達の絆の勝利ですね。

　種族が違っても、皆で協力すれば色々な事ができるんです。

　それがよく分かりました。

　愛の教徒達の言ってる事は、まったくの出鱈目だと言う事が皆分かったと思います。

　あの事件の中、少しだけ彼等の言葉に賛同する人達がいたんですけど、思い直してくれたみたいで良かった。

　せっかくの学園生活だから、皆で仲良く過ごしていきたい。

　これからも今まで通り、ううん今まで以上に仲良くなれたらいいな。