第二十六話 逆鱗に触る 後編

第二十六話 逆鱗に触る 後編



時は十分ほど遡る。


天幕の外から響く物騒な音が鳴り止まないどころか、徐々にここ防衛陣地の中心へと近づいて来ていた。

剣戟の音。火薬の破裂音。耳をつん裂く悲鳴。嗅いだこともない臓腑と汚物から漂う異臭。


「………」


顔色の悪いテトラは床几に腰掛けながら、不安を表に出さないように努めて、両手に浮かんだ汗を湿ったズボンで拭った。


「陛下、このオドアラクはこれより最期の大事を果たして参ります。此度の行幸は全て私の不徳が致すところ。ここに至ってはこの身をもって陛下の心を安んじるほかありませぬ。この不忠者をどうか許さないでください。ツェーザル閣下にも心よりお詫びを…では、これにて失礼いたします。どうか壮健でいらっしゃいますように。」


初めて間近に迫る戦場の狂気に当てられて俯きながら目を瞑っていると、つい先ほど幕へと駆け込んできたオドアラクが膝をついて言った。


「峙金殿、あとを頼みます。傭兵の身で大いに舞ったと、そう閣下にはお伝え下さい。」


兜を自身が腰掛けていた空の木箱の上に置いたオドアラクは、いつの間にか彼の背後に控えていた黒備の白森族(ライトエルフ)の青年へ後を頼むと天幕を退出した。




オドアラクのが討たれたとの報せが入った頃、テトラは馬上にいた。


「魔王を追え!!一騎だけ餓鬼を乗せてるやつだ!!」


背後から火薬が爆ぜる音と矢が風を切る音が鳴り、心臓が縮む心地がした。


「陛下は私に強く捕まっていてください。」


テトラの体を抱く力が強くなった。テトラは何も言わずに峙金の黒い外套に顔を埋めた。顔に冷たい鎧の感触がして少し落ち着く。


オドアラクが出ていくと同時にテトラは天幕から峙金と向き合う姿勢で初めての乗馬を体験した。今にも迫ってくる人間が御する馬よりも二回りは大きい赤茶の毛並みをした六本足の馬だ。


テトラと峙金を中心にして一千強の黒騎兵がザマスへ向けて陣地を発ち、呂文桓は陣地に五百の黒騎兵と共に残った。

桓と陣地に籠城する軍の存在は少しでもテトラ達への追手を減らす為の措置だった。

しかし、部将を討ち取ったことで士気を更に上げたゼルプ達の追手は予想よりも早く追いつき、彼らを激しく責め立てた。



「黒外套にガキが抱きついてるやつを狙え!!他には構うな!!」


黒騎兵一千に対して人間の騎兵四千はその数の利を目一杯生かして追い立てる。彼らは重装騎兵の他に幾つかの兵種を混ぜ、遠距離武器を用いてテトラを乗せた峙金の騎馬を執拗に攻撃した。


「ッうぅ!?」


一団の中腹を走るテトラのすぐ横を鉄の球が通過して彼を怯えさせた。

恐怖からか情けなさからかはわからないがテトラの目からは涙が溢れた。

命を狙われる経験などした試しがなかったのだから当然といえた。


「クソっ!!また外した!」


件の鉄球を吐き出した鉄火筒に次の球を込めつつ騎銃兵の一人が悪態をついた。


「大佐!!炸裂筒の使用許可を!!」


悪態を拾った仲間が四千騎を直率するゼルプへと火薬を炸裂させる兵器の使用許可を求める。


「許す!!炸裂筒を持つものは並走位置から投げ込め!!残りのものは私に続け!奴らの足を削ぐぞ!!」


「オォォ!」


烈烈たる気迫で許可したゼルプは槍を握り直して約半数の二千騎を率いて速度を上げた。



騎兵戦闘はゼルプにとっての夢だった。彼の曽祖父の代から、王国が誇る勇者とは即ち国難に立ち上がり華麗な功績を立てる騎士達のことである。夢であると同時に最も有効な手段であることも間違いなく、そこには憧れと打算が入り混じった感情があった。


手塩にかけて育てた重装騎兵二千と騎銃兵一千に軽騎兵一千を加えた四千騎で魔王を追い詰めている。ゼルプはこの状況に興奮を隠せずにいた。

勇者という邪魔者が排された今、それまでの反動的な心からの歓喜は彼に満足と、僅かな油断を生んだと言えよう。


テトラを抱き留めながら器用に短鉄棍を抜いた峙金は、前方に小高い丘を認めると口の端を上げた。


「第一から第五小隊の五百騎は反転迎撃せよ。第六と第七小隊二百は陛下に続け。第二中隊三百は側面を屠ったのち本隊の背を討て。」


端的に指示を出すと最精兵の二百を周囲に残して全兵を迎撃へと送り込んだ。人間側から驚きの声が上がる。


「来るぞ!!鉄火筒用意急げ!!ぬ!?は、速いっ!!」


火縄を付け替える騎銃兵は明らかに相手の馬速が先程とは違うことに狼狽えた。


「投槍用意!!」


馬脚を乱す側面の騎銃兵に対して逆走する黒騎兵は迷いなく槍を逆手に持った。


「投槍今!!」


相手が速度を緩めるより前に、掛け声と共に黒騎の数だけの槍が風を切り裂き騎銃兵へと襲い掛かった。


「ぎゃっ!!」「ゔぇッ!!」


勢いよく先頭の胸を貫いた槍は勢い鋭く更に進みすぐ後ろで鉄火筒を構えていた兵士の喉奥へと吸い込まれて行った。


「ぐぼっ?!」「あがっ!」「盾を!ッがぁ!!」


黒騎兵の大半は長駆怪力で知られる黒森族(ダークエルフ)と強固な鱗と剛力の竜人(ドラゴニア)で構成されている。一般的なものより尚長い鉄芯入りの長槍が人外の膂力で投じられたのだから、その威力は言わずもがな大弩の如き破壊を齎した。首元に直撃を受けた兵士の首は高く飛んだほどである。


「頭を下げろ!!左右へ抜けッグェ!?」


指揮官の一人が鉄火筒を放り出して頭を下げたが、すぐに首から血を噴き出した。


「接敵!接敵!!剣を抜け!!軽騎兵は、軽騎兵はどこだっギャァ!?」


向かい合う状況では互いが馬を駆る速度が黒騎兵へと味方した。つんのめり前方から失速していく騎銃兵団へと黒騎兵の突撃が炸裂した。


「槍構え!突入!!」


「ぎゃあ!!」「剣だ!剣を抜け!!ぐぁッ!」


鞍から予備の槍を抜いた彼らは銃から近接武器へと換装する暇を与えず縦横無尽に暴れ回った。護衛の軽騎兵を足止めするものと、近接武器が貧弱な騎銃兵を殺戮するもの、二手に言葉を交わすまでもなく別れた彼らは相手の息の根を止めるよりも戦闘能力を削ぐことに徹底した。


「旋回せよ!敵本隊の背を討つぞ!!」


粗方の騎銃兵を散らした彼らははぐれた敵兵の背を討ちながら再び合流すると救援にきた軽騎兵団を蹴散らしつつゼルプ率いる本隊の最後尾へと食らいついた。


追う者と追われる者の立場が逆転した状態で、黒騎兵とゼルプの後尾を預かる軽騎兵達の間では熾烈な激闘が展開された。


「うおぉ!!複数で囲んで殺せ!!!」


数で勝る人間は有利を活かそうと動いたが、黒森族(ダークエルフ)や竜人(ドラゴニア)の中でも一騎当十の猛者を揃えた黒騎を前に、それらは全て裏目に出る羽目になった。


「ぐぁぁ!?う、腕がぁあ!!」「ギャぁぁぁ!!!」


包囲しての接近戦を演じた兵士たちが次々に振り回される槍先に弾かれて腕を飛ばされて落馬し、剣を突き刺そうと馬を寄せれば鉄拳を受け顔面を破壊される者を量産することとなった。


「落伍者は捨て置け!!撃てるものから撃て!!撃て!!」


「散開!!!!」


「クソっ!敵の反応が早くて当たらん!どうすればッギっ!」


包囲作戦が失敗し、距離をとっての騎銃斉射を図るも、勘鋭く散開しては十全な成果を得られなかった。怒りに任せて騎銃を撃つ小隊長の土手っ腹に槍が生えた。


「密集!!!!槍構え!!」


「ぐがはッ!!」


「き、気をつけろ!!槍が!槍が来るぞォォォ!!」


「っぎゃぁぁ!!」


騎馬の足を巧みに操りつつ間隔を狭めてからの槍の一斉投射に後尾に配されていた騎銃兵や軽装の騎兵が餌食となった。




「両脇より侵食して足を殺せ!!」


「今だ!!炸裂筒を投げろ!!」


側面の騎銃兵団を散らした五百がゼルプの本隊後方をもズタズタにしている頃、前方では追うゼルプ達が追われるテトラ達二百騎に息つく暇もない攻撃を仕掛けていた。


「大佐!!後方より火急の声が!!このままでは崩れてしまうとのこと!!」


「それは向こうも同じだ!!後方には耐えてもらわねばならん!!奴らにザマスまでたどり着いて貰っては困るのだ!!やっとここまできたのだ!!」


老年の副官から報される後方の悲鳴に応える余裕はゼルプにもなかった。彼が思っていた以上に往年の黒備兵は強力な存在だったのだ。

倍する兵力があってもこれほどに攻めあぐねるなどゼルプも想像だにしていなかったことだ。


「くっ!!全ては勝利のために!!魔王の息の根を止めねば仲間も救えぬとは!!」


「然りだ!!さぁ、次だ!!火付け急げ!!炸裂筒投げろ!!」


「魔王に死を!!!」「やや前方に修正!!投ーー!!」


犠牲を厭わずに側面へと進出した身軽な軽騎兵達が炸裂筒に火をつけて次々にテトラ一騎だけを目掛けて投げ込んだ。

投げ込めるか否かの時に黒の豪槍に貫かれて落命する者も多かった。


ドカン!!!


だが、命懸けで投げられた中の一つが峙金の右前方へと辿り着き、瞬間、爆ぜた。二人は放り出された。


「!?陛下!!!」


初めて黒騎兵達の顔に焦りが浮かぶ。声を荒げて駆け寄る者もいたが、多くはここぞとばかりに後ろから攻め寄せたゼルプの重装騎兵団を阻もうと反転した。


「へいか!陛下を御守りしろ!!!」


「ハッ!!円陣展開!!陛下を守れ!!」


爆風で足を掬われた騎馬は峙金を下敷きにした。

馬の下から峙金は部下へと下命し、部下達も自分がなすべきことをすぐさまに理解して動いた。


「今だッ!!!殺れぇぇぇ!!!!!」


「騎銃放てーー!!!」「魔王覚悟ぉぉぉ!!!!」


千載一遇の好機に湧くゼルプの号声高らかに、目を血走らせた兵たちがテトラめがけて突撃した。


「…カッ…カハッ…!…ぁ…!」


爆発により馬から跳ね上げられたテトラは背中を大地に強かに打ちつけて僅かな間気を失したが、肺から空気が無理矢理に押し出されたことで意識を取り戻した。


「…に、逃げな、きゃ……!」


混濁した意識で目前に迫った明確な死に、彼の体は力を振り絞って立ち上がった。


「魔王ッ!!貴様はここまでだ!!死ねっ!!」


バキ!!


「…なにっ!?」


頼りない足取りで必死に逃げようともがく彼の背を穿とうと、周囲に展開する黒騎を押し退けて重装騎兵が一騎迫った。


「陛下!!丘へ!!丘へと向かってください!!うおぉッ!!」


重装騎兵の投げた槍は寸での所で峙金の剣によって叩き落とされた。

彼は馬の下敷きになった所から左腕を断じてまで抜け出してきたのだ。

左腕を失った峙金は右手の短鉄棍で敵騎馬の横面を殴り付けると、そのまま力任せに引き摺り下ろした騎士の頭を潰した。


テトラはヨロヨロと足を引き摺りながらも決して止まることなく丘へと向かう。

行幸用に仕立てられた銀糸と深紅のトゥニカは泥と血に汚れてなお目立ってしまった。

血を滾らせるゼルプはテトラが一人護衛からも離れて只管に丘へと向かうのを見逃さなかった。


「他の兵士はいい!!炸裂筒でも鉄火筒でも何でもいい!!アイツを殺せ!!あれが魔王だ!!アイツを殺せば全てが、全てが終わるのだッ!!!」


口角泡まで吹いてゼルプは自ら槍を構えると、懸命な牛歩のテトラへと全速力で駆けた。


「貴様の相手は我らだ!!陛下に手は出させん!!」


「邪魔だァ!!今こそ!私たちこそが!勇者の剣であるぞ!!」


「死んでも通すな!!」


「屍を盾にしてでも押し通る!!」


ゼルプの狙いを瞬時に理解した黒騎兵は目の前の相手に背を討たれることも気に留めることなくゼルプの前へと躍り出る。

槍と槍が交わされ、剣と剣が合する。肉が裂け、骨は砕け、血飛沫が舞い、火花が散る。

真正面から激突した両者は技量・膂力で遥かに勝る黒騎兵が殆どの敵を粉砕したが、一方で文字通り前列の屍を盾にしたゼルプと彼の副官を含む数名の通過を許してしまった。


「ユリ…アナ!!セキ、ウ!!誰か!たすけて!!」


地響きはもう数秒で自分の生命を刈り取る地点にまで迫ってきている。今のテトラに残ったのは言葉に尽くし難い死と痛みへの恐怖と、溺れるような生存本能のみだ。


「じきん!!せきう!!ゆりあな!!かん!!だれかッ!!」


自身が何であるのか、そんな事を思考の俎上に上げられるような、正常さはそこに無かった。彼は自身の知りうる庇護者の名前をただ懇願するように呼ぶしかなかったのである。


そして、汚泥まみれ血まみれのテトラにゼルプ達は遂に追いついた。


「さらばだ魔王!!大陸の平和のために死ね!!!」


「ーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」


テトラの言葉にならない絶叫。


ゼルプは勇者に不釣り合いな狂気的な笑みを浮かべて槍を振るった。


「(あぁ…やってやったぞ!私はッ!私こそがッ、ほんとうのゆうしゃになれたのだ!!!)」


振り上げられ、天に向いた槍の穂先が斜陽を受けて煌めいた。


今。打ち下ろされる時。


「曲射始め。」









ギヤウッッッ!!!!







「…………は?」



斜陽を受けて煌めく槍の穂先。


穂先は終ぞ、打ち下ろされなかった。


放物線を描いて遠ざかる自らの利き腕。槍を振り翳していた右腕。


天を舞ったそれは元にもどる兆しもない。


ゼルプは地を抉り立った全金属矢が四肢の片割れを奪ったのだと遅れて理解した。


「大佐!大佐ッ!!あ、あれを!!丘の上を!!!」


訳もわからず片腕を奪われ、言葉を失ったゼルプに追い打ちをかけるように、目の前の丘の上には彼を絶望させるのに足る存在が屹立していた。


「あ、あ、あ、あぁぁあああああァァァァ!!!!!」


頭を掻きむしって奇叫を上げたゼルプは、鼻血を垂らし、尚もテトラを弑さんと腰帯の剣に手を伸ばしたが、彼以外の全ての瞳が集まる丘上へと視線を向けてから拳の力を失った。


やんぬるかな、正義の鉄槌が御宇(ユーニアスター)の身に再び打ち込まれることは無かったのである。


丘上に立つ純白の天鵞絨で編まれた一旒の軍旗は、解散したはずの白禁軍のものであった。そこからあわや漆黒の波動が立ち昇る様を幻視した者は少なくないだろう。統一された白金色の甲冑に漆黒の飾り毛を垂らして、丘の端から端までに展開した軍勢が道を一筋作るように二つに割れていく。


「……」


一際立派な軍旗が奥から純白の青年と共に現れた。

そ皇帝直下の禁衛軍において最もくらいの高い者にのみ与えられる紫金毛房がその軍旗の頭から垂れて風を纏っていた。


「…ぁぁ…。」


純白の青年はあまりの急展開にヒョイと泣き止んだテトラの前まで来ると、その美しい甲冑が汚れるのも厭わずに跪いた。

それは完璧な最敬礼であった。


「…あなた、は?」


テトラはただ茫然として、涙も乾かない充血したままの瞳をクリクリさせて青年へと声をかけた。


「…ぁぁ。僕の愛しい主君よ。僕に、貴方様に名乗るのを許されている名前などございません…剰え、このような大不敬を拵えた万死の罪すら霞む大罪人に、名前など御座いません。」


名前を聞いたというのに、目の前の眩いほどに美しい耳長の青年は名前がないと言う。死の際から場違いな、いっそ劇場的な答えを貰ったテトラは此処が戦場であることを寸暇忘れ、つい平時の口調で声かげてしまった。


「…よくわからないけれど、君のおかげでたすかったんだ。すごく、こわかったんだ…だから、ありがとう。そのう、だからね、不敬とかはいいから君の名前をおしえて?」


全身泥まみれ血まみれの見窄らしい姿を見れば、誰も今のテトラとは触れ合いになりたくないと思ったことだろう。しかし。


ふわり。


「……ッ!!!そ、そのような勿体のない!!…あぁ!御労しい!!これほどの稚さで……どうか僕を御恨みください………。」


「あのう、名前を…ね?なまえをおしえて?」


青年は力一杯テトラを抱きしめた。

テトラは本格的に自分がどんな状況にあるのか理解できなくなっていた。テトラの奮闘が実ったのかはわからないが、青年はもう一度跪くと、頭を地面に触れるほど深く下げながら宣言した。


「受肉された玉体にてはお初に御目にかかります。御身の矛にして盾となる栄誉を再び賜りまして御座います。陛下より拝領しました神聖姓は公尊。またの名を白羈と申します。」


爛々と漆黒の瞳を輝かせる目の前の美青年の名乗りは戦場の泥を払う如く明朗と響いた。


「遅れ馳せながら只今参上仕りました。僕の愛しき陛下。」


テトラはついさっきまで自らが生命の危機にあった事などすっかり忘れて、こう想わずにはおられなかった。


「(あぁ〜〜〜そんな名前つけたやつ居たなぁ……)」と。

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