第42話 手を洗おう
昭和50年ごろ、小学校の給食の時間、「石鹸で手を洗おう」という音楽が流されていなかったでしょうか? それが、こちら。1972年(=昭和47年)と書いてありました。
https://youtu.be/0Qddd9mJ3a4
これじゃない!と思われた方、もう一つありました。1968年(=昭和43年)使用音源と書いてあります。
https://youtu.be/13zXKFT_rUk
最初の方のレコードの袋(?)に、文部省、厚生省の後援と書いてあるので、おそらく全国的なものかと思われますが、夫は知らないと言っていました。
私は放送委員だったので、給食の時間、担当の日に放送室へ行って、まずこれをかけていました。ペラペラの赤い透明なソノシートだったような気がしますが、遠い記憶なので間違っていたらごめんなさい。ソノシート! エモい響きです。
4時間目が終わると、みんな嬉しそうに手を洗いに行きました。スピーカーからこの曲が流れているなか、廊下の手洗い場で手を洗っていた光景が、今も鮮明に蘇ります。水道の横には緑色の液体のアルボース石鹸もありましたが、私たちは主にみかんのネットを蛇口にくくりつけたものに入っている石鹸を使っていました。私の学校は黄色くていい匂いのするレモン型の石鹸でした。
手を洗った後は、各教室の入り口横に置いてある金属製の洗面器(?)に入った消毒液に両手をつけます。消毒の液を作るのは保険係の仕事でした。
このように文部省、厚生省が手洗いを促進したのは、当時の衛生観念が低かったせいではないかと思います。だって、多くの人の自宅のお便所の手洗いがアレですもの(うちは水道でした)。ほら、縁側につるしてあるプラスチックの容器で、下に金属製の細い管があって、それを下から押すと、その管から水がショロショロっと出てくる「手洗い器」。排水はそのまま地面にポタポタ。これ、今も通販で売っていました。アウトドアや工事現場用みたいです。昔より性能がいいかもしれませんね。それがこちら。
https://item.rakuten.co.jp/nakagawa2030/0071140/
コロナ感染拡大以降、手洗いの大切さが身に染みている私たちですが、昔は今ほどしっかり手洗いをしていませんでしたね。でも、畑仕事をしたり、ポットン便所から肥を汲んで畑にまいたり、今以上に手が汚れることをやっていました。一方で、おにぎりやおはぎはほとんど手作りです。でもお腹を壊さないし、死にません。むしろ、昔はアトピーとか、アレルギーとかあまりなかったし、元気だった気がします。案外、災害が来た時、昭和生まれが健康に生き残れる気がします。とはいえ、今の時代、手洗いはしっかりしましょうね。
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今回も近況ノートに関連のは画像を公開しています。よかったら見てくださいね。
https://kakuyomu.jp/users/sumire_130/news/16817330652520528923
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