第16話 赤いシリーズ

 私が子供の頃は子供向けテレビ番組は7時から8時に、8時からはドラマやバラエティが放送され、家族みんなでテレビの前に座って一緒に見ていました。


 そんなドラマの中でも大好きだったのが「赤いシリーズ」と呼ばれるドラマシリーズで、そのなかでも私が一番好きだったのは「赤い疑惑」でした。百恵ちゃん演じる幸子さちこが白血病になって、出生の秘密に悩むアレです。


 このドラマ、お母さん役が、ある日突然八千草薫さんから渡辺美佐子さんに変わったのです。普通の小学生なら病気かしらとか心配すると思うのですが、私は、大人の事情で役を降りたのだろうと思っていました。


 調べてみると、八千草薫さんから降板を申し出たようです。当たり! 全29話のうち、6話までが八千草薫さん、7話から渡辺美佐子さんでした。(え? ちょっと待って。29話って、長いですね。半年以上やってたんですね!)


 そこで、降板の理由を簡単に調べられるのが、現代のすごいところです。


 当時16歳の百恵ちゃんはデビュー2年目で既にトップアイドルでした。今とは比べ物にならないくらい、歌番組が多いうえにバラエティーにも歌のコーナーがあり、雑誌の取材も受け、学校にも行っていたという超過密スケジュール。撮影は百恵ちゃんのスケジュールに合わせて早朝だったり夜中までやったりということもあったそうです。そして、百恵ちゃんの顔が映らないシーンでは影武者を立てて共演者は演技をしなければいけなかったそうで、それが最も八千草さんのプライドを傷つけのではないかと言われています。

 でも、ご本人のインタビューによると、百恵ちゃんを守るため、制作側とけんかになって降板したとおしゃっていました。


 いずれにせよ、百恵ちゃんは本当に忙しかったということが分かりました。


 このドラマ、素敵なパリのおばさまが出てくるし、ヨットの名前はレスポワール(希望)、ワンコの名前はバン(風)と、フランス語でつけられました。その後、ベルばらブームがきて、私が高校生の頃のティーン向けのファッション誌ではファッションのお手本はパリジェンヌでした。リカちゃんのパパ、ピエールはフランス人だし、昭和の日本人はとってもフランスに憧れていたのだと思います。


 さて。中学生になると、体育でバレーボールをします。下手なレシーブをすると、腕の内側に内出血?して、斑点ができるんですよね。友達の腕に斑点ができました。幸子の腕にも斑点がありました。


「私白血病かも」

 ♫チャラララララララ チャラララララララ チャララ〜ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜♫←倒れる時のBGM

「幸子!」

「光夫さん、幸子って本当に幸せな子」


 な〜んて事をやってました。本当に病気で苦しんでいる方には申し訳ないです。浅はかな中学生がやった、ドラマのモノマネです。


 1回しか見てないのに何年も後で色々覚えてたなと思います。それほどセリフも内容も印象的でした。


 さて、沢山ある赤いシリーズの中で、もう一つ印象に残っているのは「赤い激流」です。水谷豊さんがピアノを弾くアレです。内容はほとんど覚えていないのですが、「英雄ポロネーズ」「ラ・カンパネラ」「テンペスト」という曲だけはインプットされました。


 高校の時、体育館でピアノの上手な先輩(男)が「英雄ポロネーズ」を突然弾き始めて、もう、スターです。顔は見えなかったけど(笑)。


 私も弾いてみたいと思ったけど、楽譜を一目見てムリと思い、結局楽譜を手に入れることすらしていませんが、ボケ防止に挑戦してみようかしら?


 最後に、次のキーワードがどの赤いシリーズかおわかりになりますか?


 ①スプリンター

 ②伊勢湾台風

 ③赤線



 答えは近況ノートの方でお知らせしようと思います。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る