過去編:『あの日』の出来事④
「おかしいでしょ!?まだ志乃と詩音先輩は分かるよ!『暗殺者』と『魔法剣士』は至って一般的な職業だからね!
ーーーでもね、ステータスの能力値おかしくない!!え?俺だけ?俺だけがおかしいの!?」
「ほ、ほら。正人さん、大丈夫ですよ。どうどう!」
「正人先輩、大丈夫ですか!?」
「正人、大丈夫か!?」
「正人、ほら落ち着いて!?ほら武器を選ぼよ。ね?ね?」
「…うん、分かった。」
「よしよし、正人は何も悪くないよ。」
『幼馴染』の特権なのか正人は茜の胸に飛び込み、あまりにもショックで少し幼児化してしまった。
「正人先輩、元気出してくださいよ。見てください私はこの大盾にします!」
彩香は正人に少しでも元気になって貰うために、目の前に広がる数ある中から攻撃用の武器ではなく守り特化の大盾を選んだ。
と、他の3人の少女もそれを読み取ったのか次々と武器を選び出した。
「えーと。じゃあ、私はこの2つの戦闘用のナイフにします。」
志乃もまた数ある武器の中から、攻撃用の武器…銀色に輝く2つのナイフを選んだ。
「正人、もう大丈夫?」
「あぁー、ありがとう。もう大丈夫だ。
ーーーそれよりも、茜と詩音先輩はどの武器にするんですか?」
「んーと、私はこの杖にしようかな。」
「そうだな、…私はこの剣にするか。」
茜はハリー〇ッターに出てくるような杖を選び、詩音は銀色に輝く1本の剣を選んだ。
(…まぁ、普通にその『職業』に合う武器を選ぶよな。)
「じゃあ、俺も詩音先輩と同じ武器で。」
正人もまた4人の少女と同じで、その『職業』に合った武器を選んだ。
『武器を選んだと伴って、モンスターとの戦闘を行ってもらいます。』
それぞれのその『職業』に合う武器を選んだ後に、薄く青い『ステータスプレート』が現れた瞬間5人の前に青く透き通っている謎の生物が、ぴょーんと跳ねながら5匹現れた。
「えーと、正人さん。これって……」
「あぁー、そうだな。これって『スライム』じゃないのか?」
『『『『ピギー!』』』』
4匹の『スライム』と思われる青く透き通っている生物…モンスターが、4人の少女に飛び跳ねてきた。
『ビュンッ!』
「……」
詩音は、『スライム』が襲いかかってきたので剣でキレイに真っ二つに斬っていた。
「…弱いな。これもチュートリアルダンジョンのモンスター特性なのだろうか?」
『ビュンッ!』
「んー。いちじはどうなるのかと思いましたが、動きが単調で助かりましたね。」
志乃もまた、2つのナイフをかっこよく持ち『スライム』を斬っていた。
「炎よ、我が敵に衝撃を……【
『ボコンっ!』
茜は2人の少女と違い火属性初級魔法を用い『スライム』に、火の丸い球体を放った。
(…え、すごくね3人とも?)
しかし、そんな中最後の少女はというと、
『ピギー!』
「正人先輩、助けてください!私守り専門の『職業』なので攻撃はからっきし何ですよ!
ーーー『ピギー!』、ちょ、待っ!」
正人は唯一の『後輩』である彩香の声を聞いた瞬間、迷うことなく掛け出した。」
『ビュンッ!』
『ピギー!ーーーばきっ』
「っ、もう1匹!」
1匹の『スライム』を倒したのはいいものの、もう1匹の『スライム』に体当たりをされられたもののいとも簡単に『スライム』を斬りさった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます